8月19日:けじめをつけないと先に進めない性分
おはようございます。
ただいま8月20日です。これから1日分だけ時を戻して昨日の自分として記事を書きます。
1)嬉しい報告をもらいました。
昨晩、Twitterで1件のメッセージリクエストが届きました。
名字しかないアカウント名、写真もなしの送り主。でも…その名字を見ただけでそれが誰なのか、僕には一瞬で分かりました。
そのメッセージの送り主は、僕の元教え子。法務教官としてまだまだ駆け出しの頃に担任した生徒の一人。出院後、残念ながらもう一度少年院に入ってしまったけれど、指を一本落として数年前に一度挨拶に来てくれた。
塀の中での会話も、挨拶に来てくれた時の会話も、そして少年院で頑張ったご褒美として特別に外出した時に二人で食べたKiriのチーズの味もよく覚えている。
彼のメッセージは概略こんな感じだった。
今年で24歳になる。
連絡を取るためにTwitterを開設した。
事業を法人化して今2年目。
もうすぐ1歳になる子どももいて
青年会議所の一員として活動している。
人って変われるもんですね。
僕は今でも覚えている。
少年院の行事の責任者になった彼に僕はこんなことを言った。
お前は将来きっと、人をまとめる立場になる。だからこの行事を通してリーダーシップ養成講座をやる。多少面倒なことも言うだろうが、数年後の自分のためと思ってやり通してくれ。
彼は、もう一人の責任者とともに素晴らしい仕事をしてくれた。僕が言えば済むことも、すべて彼らの口からみんなに伝えてもらった。
彼がそれをどこまで覚えているか僕にはわからない。
ただ…
リーダーとして責任をもってプロジェクトにあたる経験というのは、この国ではそうそうあるもんじゃない。だからきっと…あのときの経験が何らかの形で彼の中に残っていると僕は信じている。
Twitterで実名を公表してから、教え子たちがこうして連絡をくれる。
こんなに幸せなことはない。
ここを出たら社会人としての俺のライバルだ。
そう言って送り出したアイツが、今まさに若き地域のリーダーとして頑張っている。
この状態で、俺が倒れるわけにはいかない。
まだまだ力をつける。
ー・ー・ー・ー・ー・ー
2)けじめをつけないと先に進めない性分
4月からほぼ毎日書いているこの活動報告記事。時々書けない日があって、それでもずっと書き続けている。
ずっと読んでくださってる方はご存知の通り、書けずに落とした日がある一方で、今日のように後から書いている日もある。
書けずに落とした日は、書けなかったという事実も含めて記録なのですが…その一方で「後からでも書き残しておきたい」という日もあって、今日はまさに後者。
教え子からの報告…それは自分のために、彼のために、19日という日付で書いておく必要がある。
今日のように後から追っかけて記事を書くと、今日の分と合わせて2つ書くわけで…当然その他の仕事が遅れるわけだけれど、でも書いておかなきゃ気がすまない。
完全な自己満足なんだけれども、書くことで一旦けじめをつけて、次の仕事に集中できるから、ここは書いた方がいいと僕は思ってる。
書きたかった…
なんて微妙な消化不良を残したまま次の仕事に向かっても、あまりいいものは作れないと思っているからだ。これは仕事のやり方としてはあまりオススメできないけれど、僕には必要なこと。性分だ。
ちなみに今日は、Facebookにも書かなきゃいけないことがあるから、土曜の講義の準備に着手できるのは最悪明日の朝になるけれど…それでも僕は書く。
日記として記録として、そして教え子も含め僕が大事にしたい人たちとの縁のために。
ー・ー・ー・ー・ー・ー
3)少年院出身の君へ
どうしてもキレイな話ばかりになってしまうけれど…僕もアホじゃないのでわかってます。
送り出した教え子たちの中には再犯してしまった人がいること。少年院の教育の中に不十分なものがあるということ。そして僕自身の指導にも至らぬところがあったであろうことを。
ここから先は
放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。