犬の散歩から考える人間の感覚と行動の話。
築48年のトトロに出てきそうな平屋に住んでる僕。庭はあるがペットは禁止。庭には野生の虫たちしかいない。
娘は一人っ子で官舎の時と違って近所に同世代はおらず、自宅周辺での人間関係の偏りが少し気になっていて、せめて動物とでも触れ合えたらいいかもな…なんてぼんやり考えてたら、そのチャンスが来た。
娘を自分の孫のようにかわいがってくれるご近所さんが、急きょ外泊することになり、犬の世話を頼まれたのだ。
毎日うちの前を通って散歩に行く柴犬。娘はすっかり馴染んでて、日中家の前で遊んでると、時々用もなく犬の様子を見に行ったりする。
申し訳なさそうにご依頼いただいたけれど、むしろ願ってもないチャンス。ありがたくお受けして、土曜の夕方と日曜の朝、娘と僕で犬の散歩に行ってきた。
僕にとっては十数年ぶり、娘にとっては初めての犬の散歩だ。仲良しながらも実はビビって直接触ったことはなく、いつも少し離れて見てるだけだったが、今回は少し綱を持って歩いてみた。
最初は怖がってたし、最後まで触れなかったけど、なんとか綱を持って散歩することができた。楽しかったのかやりがいを感じたのか、すっかりハマってしまって実は昨日(月曜祝日)の夕方も、志願して帰宅した飼い主と一緒にお散歩に行ってきた。
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日曜の朝、娘にとっては人生で2回目の犬の散歩でこんなことがあった。
持っていた綱を離してしまい、犬が数十m駆け出してしまったのだ。
犬もビックリしたのだろう。綱の抵抗感がなくなって少し驚いたのか、一泊おいて走り出し、よさげなポイントでおしっこするまで走り続けた。そこで僕に捕獲されてことなきを得たけども、早朝から父子でひと騒ぎした。
当然娘に悪意はない。
輪っかの内側から手を入れてきちんと握っていたけれど、なにかの拍子に手を離してしまい、スポッと腕から離れてしまった。
別に怒るほどのことじゃないのでそのまま穏やかに散歩を続けて、その後も何度か娘に綱を持ってもらったけれど…やっぱりこれは結構難しいことだなと思った。
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放デイのスタッフをしながら、わが子の非行に悩む保護者からの相談に応じたり、教員等への研修などを行っています。記事をご覧いただき、誠にありがとうございます。