恋愛_2

初恋を思い出すとき

初恋のことを思い出すときがある。
あれは中学生だったかな。
彼女はバスケ部に所属していて、俺は帰宅部(学外でスポーツしてたから)。

好きになる感覚も、その人と話しをしたいと思う感覚も
あのときに始めて感じた感情だった。


大人になって、純粋な『好き』の感覚が薄れてくるにつれて
当時のまだ何もしらない自分を思い出して、少し恥ずかしいような
くすぐったいような気持ちに襲われる。

彼女とは、付き合ったりしなかったけど
あの時あの瞬間を彩ってくれた大切な記憶となっている。


人の記憶を彩るのは、『人』だ。
叶わなかった恋も、笑いながら手を振った恋も、悲しい恋も
そのどれもが、あの『人』を想い見つめた瞬間の色に染まっている。


すべてがいい思い出とは言わないけど、そのどれもが今の自分を作っている。
だからこそ、そんな『人』達との出逢いをもっと大切にしないといけない。



いま彼女は、どこで何をしてるんだろう。
結婚してるのかな? 好きな人と一緒にいるのかな?

また少しだけ、くすぐったくなった。

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