間取り

2つの窓の中央に立って
踏まれない地面を見ている
隠せるタイプの収納に
ハマらない夜の半分
みくびっていたのは年月
歌って忘れて吐き出して
たまらないトイレの穴底
飛空艇が遊覧している
頭の中の部屋から
その部屋はたぶん見えない
繰り返す毎日 ときどき
奪われるコントロール
内側に開くタイプのドアに
要らない空きスペースたち
天井から逆になって眠る
もう1筋の世界線