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奇数月

糸からほどけた布マスク
鏡の向こうに在るらしい世界
裏返る幸せの境界線から
遠く私らの夜までめくって
ぐるーりと1回転していく
目の奥にあった光たち
いつのまにか廊下のすみ
少しだけ待ってた望みの鉱石
こつーんと蹴飛ばして散る
知らぬ設定、目覚まし時計
内側から鳴っているから
きっと気づけないままで
紡ぐ惑星、性懲りもなくまた
姿形を私に似せながら


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