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月の別称

年甲斐もなく滑り落ちる
笑顔を恥ずかしげもなく
大人になれば滑らないと
滑る直前までは思ってたが
それまで背負ってきた期待や
意味のない責任の夢想が
どうやら背中をさすさすしたら
くすぐったくて飛び出したようだ
それは言い訳にすぎないのだが
ともかく彼らが笑っているそれと
彼が感じている幸福感は別物で
真逆と言ってもいいぐらいに
距離があり離れているのだ
そんなこともう忘れるぐらい
年を重ねた時のことを想像して
それらを思い出に足らない
スライドショーにできないか

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