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フルート

ぼくらは幾つかの突起で
それ自体ではなんの機能もない
輪を掛けてぶら下がれるため
子供に遊ばりたりもするが
何か物足りないよと
彼らを無下に扱って怒らせたり
信じていた夢が夢すぎて
そのまま雲散霧消という感じ
かき氷にシロップをかけ過ぎたこと
母親は何度も詫びていた
何度も何度も詫びていた


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自由律俳句

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