蚕【夢日記#375】

窓を開けた。
網戸は開けていなかったのに何かの虫が入ってきたのか、虫らしき何かが私の方に飛んできて頭に落ちた感覚があった。
頭を振っても虫らしきものは出てこず、指で髪をとかしてみたが、それらしいものは出てこなかった。
窓のサッシのところを見ると蚕がいた。
『逃がしてあげないと!』
素手のままつかもうと思ったら蚕は急に身震いをはじめ、大量の鱗粉が舞った。
鱗粉自体に毒性などはないのだろうが、ちょっと気になったのでビニール手袋を装着し再度捕獲を試みた。
手の中にすっぽり収まった。
見たときは1匹だったが、手の中にはなぜか2匹いた。
親指と人差し指の間から蚕が顔を出す。
モフモフだった。
が、気が付けば頭の部分だけ猫になっていた。
大きさそのまま、羽根をはやした超小型の猫。
奇妙だったが、それはそれで癒された。

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蚕を逃がしたとて、桑の葉を食べるんではなかったか。
どちらにしても野生では基本的に生きていけないんだったよな。

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