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【詩】交差点

僕たちは何処へ向かうのだろう
僕たちは何処へ辿り着くのだろう
僕たちは何時出逢い
僕たちは何時別れるのだろう

君に会いたい
今 君に
ただどうしようもなく
君に話を聞いて欲しい
君の話を聞いてみたい
ただどうしようもなく
君の世界線と交わりたい
何気なく終わっていく日常の中で
君と共有出来る時間の狭間を感じたい
生きているって思えるんだ
今日という日が愛しく思えるんだ
ただ隣にいるだけで
時の流れを痛いほど感じられるんだ
永遠はないんだって
それがどんなに美しくて残酷なのかって
痛いほど思い知らされるんだ

僕たちはたまたま
同じ時間を共有しているだけ
僕たちはたまたま
今日という日に交わえただけ

人はたまたまを運命だとか
奇跡だとか色々と呼びたがる
すぐ忘れ去る記憶にしては惜しいから
名前をつけて保管する
それを棚から取り出しては
残り香で脳内を麻痺させる

君に会いたい
今 君に
たまたまでいい
たまたまがいい
何処へ向かおうと
何処で別れようと
君と僕の線が重なる瞬間
それだけを求めている
それだけを求めてやまない

君に会いたい
今 君に

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