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自作小説

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詩ほど短くもなく、歌詞ほど曲は似合わず。 短編と呼べるほど長くもない、そんな物語たち。
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2021年8月の記事一覧

『新しい日々』#冒頭3行選手権

平穏な生活、ずっと続くと思っていた二人の日常。
2020年4月16日、全国での緊急事態宣言。
彼女は言う「もう元には戻れない。世界も、二人も」

素敵なハッシュタグを見つけたので便乗させてください。
〝冒頭〟というよりむしろ〝あらすじ〟なのはご愛嬌。

続きは絶賛執筆中。
おおよそまとまったら載せ始めます。
(タイトルが変わったらご愛嬌。)

もし気になったら、他のもぜひ見ていってください。
つい

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『ユメウツツ』①/①

『ユメウツツ』①/①

そういえば、今日は朝からついてなかったな。

出社早々、上司から理不尽に叱られる。
あれは改善のための注意なんかじゃない。
自分の思い通りにならない部下のせいで
周囲からの自分の評価が下がってしまったための単なる八つ当たりだ。
「お前、〇〇さんに〇〇〇したのか?そういう勝手なことするな。」
なんでだよ、誰がどう見てもあの状況ならそうするのが効率いいだろ。
理不尽すぎる。背景も知らずに表面だけ見て判

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『無色のしあわせ』⑳/⑳

『無色のしあわせ』⑳/⑳

「一人一人は小さな存在だ。
俺も、アンタも、そしてコロルも。
取るに足らないちっぽけな存在だ。
しかし社会で生きている以上、誰しもが社会の歯車の一部になることを決して避けることはできない。

俺の商売はお客がいないと成り立たないが、
コロルの役割には、他人の存在は必要ない。
善意の死んだこの街では、むしろコロルの役割に他人の存在は不要だ。
人との関わりによって生まれる複雑な感情は、コロルにとって日

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『無色のしあわせ』⑲/⑳

『無色のしあわせ』⑲/⑳

「この街はな、いつの間にか〝そうであること〟には価値を見出せなくなってしまった。
もはや個人の問題じゃない。
この街を包む雰囲気すべての問題だ。

一人一人は、ふっと湧いて次の瞬間には消えてしまうほどのごく僅かな、
陳腐な欲を満たすために投資することを好む。
そうしないと幸せを得られないと考えているからだ。
一人一人のそうしたどうでもいい欲と、それを満たそうとする振る舞いがこの街を堕落させている。

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『無色のしあわせ』⑱/⑳

『無色のしあわせ』⑱/⑳

「前も言ったが、コロルの心はアンタの物じゃない。
アンタの考える幸せの在り方、感じ方が、
必ずしもそっくりそのままコロルが幸せに感じるとは限らない。
十人十色、幸せの色は人それぞれ違う。
アイツの色はモノクロ。いや、何色でもないと言った方が近いかもしれないな。

パンを食べるために働く。それがアイツのすべてだ。
それ以外に何も求めてはいない。
何も知らない、言葉もほとんど知らないが、パンをもらうた

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