シリーズ3作目
1+2作目は絶版ですが、こちらはkindleでも出ています。
kindleサンプルからはカルトと陰謀論の話を読むことができます
・若い人は未熟で、弱いのは当たり前。得意なことが1つあれば、ある程度叩かれても平気だけど、その前に叩くと社会に参加すること自体ができなくなってしまう。
・違和感は大事。正論やデータで説得してくる人もいるが、自分が最初に抱いた違和感のほうが合ってることが多い
・スランプに効いたのは「掃除」
こちらのエピソードは1作目にも出てきます。
・京極夏彦氏について。彼は1日の仕事時間を決めていて、一段落しても「飲みに行こう!」モードにならないとか
・良いメンタルクリニックの選び方(!)
受診しようと思えていること自体、かなり浮上できているということなので良いことであると。
シリーズ1作目
1〜3のうち、こちらの1作目が一番読み応えがありました。2作目「無力感は狂いの始まり」も読んだのですが、あまり記憶に残っておらず。
・本書で何度か言及される「デッドゾーン」(ネタバレなので内容は伏せます。映画もめっちゃ面白かった)配信なし、ニコニコにアップされてた。
・DVやひきこもりが解決しにくい理由
・大量の文章を送ってくる人について。
これを見たとき「なるほど」と思い、私も長いメールは読まなくなりました(主旨は大体分かるので)
犯罪者の思考
・ローラ・ブラック事件の犯人(ストーカー)への取材から。
彼は、ストーキングしていた女性の会社を襲撃して7名を殺害、殺人罪で収監されているが、殺されたのは「その場にいただけ」の無関係の人々である。ターゲット女性を生かしておいた理由が、上記のセリフ。
「戦争では1人殺すよりも、1人負傷させたほうが、傷の手当てで2人使うから3人動かせなくなる」みたいな、理屈は通ってるけど、何かがズレている。
犯罪者が持つ合理的な思考については、「狂いの調教」でも以下のような描写があります。
・ほとんどの加害者は、被害者意識がある
・たとえ殺人犯でも、殺した瞬間については覚えていない人が多いという流れから
前後の文脈なしに引っ張り出すと、少し乱暴になってしまう箇所が多く、なかなか引用だけで紹介するのが難しいので、ぜひ原本を手に取って楽しんでみてください。
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