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2024年2月の記事一覧

ラリー・ウイリアムズの短期売買法

著者はテクニカル・トレーダーで、商品先物のスイングが専門ですが、Tボンド、S&Pなど指数も登場します。 第13章 マネーマネジメント(資金管理) 第14章 50年のトレード経験から得た教訓 (追記) ・短期トレードの期間 →2〜5日 ・1998年までの検証では、ゴールドを買うのは金曜日が最適 ・大豆、小麦は水曜日に上昇する傾向がある 第13章 マネーマネジメント 著者が1987年にトレードの大会で優勝したとき「ケリーの公式」(システムの勝率とペイオフレシオから投資額を決

ザ・メンタルゲーム

ポーカー指南の本です。 こちらで「ティルト」という概念を知ってからは、トレードしてるとき 「あ、いまティルトしてるぞ」 と捉えることができるようになり、冷静さを取り戻しやすくなった気がします。回りくどい言い回しが多く日本語としては読みにくいのですが、内容はとても参考になります。 ▶️ 上達のプロセスは「尺取り虫」のような動きになる ▶️ プロは見えている景色が違う ▶️ 技術レベルが「無意識的有能」に届いていれば、 ティルトしてても自動的にプレイできる(自転車に乗るの

「消えたい」 高橋和巳

虐待を受けた人々のケースと治療について紹介している本です。 どの事例も「良くなりました」で終わっていることもあり、フィクションの度合いが強いというか、筆者の憶測と「こうであってほしい」要素が多い気がしていて、読みながら気になったりもするのですが、以下の2点について印象に残ったので記事にまとめました。 ・過去の記憶がない ・強い義務感について 記憶がないこと 人とのつながりがなければ記憶は残らない。人とのつながりとは「感情の共有」「時間の共有」のこと 義務感について

日本教の社会学

小室直樹と山本七平の対談本から。 宗教、軍国主義の話は、また改めて記事にする予定です 第1部 日本社会の戦前、戦後・足利から戦国時代ごろにあった「一揆契状」という契約書が、日本の民主主義の原型ではないかという話。 https://ja.wikipedia.org/wiki/傘連判状 ・あらゆる出来事を「天変地異」として受け止めるため、それに合わせて自分たちのやり方を変えるだけで、相手を何とかしようなどという発想が生まれない。 商人なければ自由なし 日本人にとって「自由

「悩めるトレーダーのためのメンタルコーチ術」

700ページほどの書籍なので、かなり分量があります。翻訳が微妙な箇所も多いのですが、書いてあることは伝わってくるので咀嚼して読む感じです。 記事では、個人的に役に立っているところだけ抜粋して、最後に章ごとの紹介を簡単に記録しました。 ストライクゾーン得意なパターン/時間帯/銘柄が決まっているのに よそ見をしたり、思いつきで新しいアイデアを試してしまうとアホな失敗をする。 得意コースの範囲内であればリカバリー出来るのに、ニッチの外だとどう動いて良いか分からず、ただガチャガ

恥にまみれた表情

村上龍の小説では「恥」として説明される表情が登場する。 印象に残っていたのは一箇所だけだったが、実際に調べると何度も登場していたので、それらの箇所をピックアップしてまとめた。年代の新しいもの順に記載している。 こちらもどうぞ

半島を出よ

北朝鮮の反乱軍が日本の離島に上陸してくる小説。 「恥にまみれた顔」に関する記述を探して再読していたが、それ以外の部分でも面白い箇所があったので記事にまとめてみた。 上巻下巻コミュニケーションの作法 作者が伝えようとしている事柄とは別の読み方になるが、 飲み会などの「親しい雰囲気」のとき、どのように振る舞うべきなのかという説明書としても受け取ることができる。 彼らはそこで、メンバー全員がお互い同じルールで動いていることを確認し合っているのである。  また、一般的な「協