虐待を受けた人々のケースと治療について紹介している本です。
どの事例も「良くなりました」で終わっていることもあり、フィクションの度合いが強いというか、筆者の憶測と「こうであってほしい」要素が多い気がしていて、読みながら気になったりもするのですが、以下の2点について印象に残ったので記事にまとめました。
・過去の記憶がない
・強い義務感について
記憶がないこと
人とのつながりがなければ記憶は残らない。人とのつながりとは「感情の共有」「時間の共有」のこと
義務感について
つながりによる報酬を感じられない人々は、ただ疲れていくだけになる。
以下の箇所がよく分からなかった。
幸せになるためには
人とのつながりがあれば色々解決するかのような文章が目立つので、実際にそうなのかもしれないし、筆者=高橋氏がそう思っているだけかもしれない。
以下の引用部分では
「ドーパミン、セロトニン、オキシトシンが出るような生活をしましょう」
と書いてあるように見える。
反応の乏しさから、ASDと誤診される小学生も登場する。
ASDについてはサイモン・バロン=コーエンの本が良かったので、また別の記事で紹介する予定です。 →「共感する女脳、システム化する男脳」
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