北朝鮮の反乱軍が日本の離島に上陸してくる小説。
「恥にまみれた顔」に関する記述を探して再読していたが、それ以外の部分でも面白い箇所があったので記事にまとめてみた。
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コミュニケーションの作法
作者が伝えようとしている事柄とは別の読み方になるが、
飲み会などの「親しい雰囲気」のとき、どのように振る舞うべきなのかという説明書としても受け取ることができる。
彼らはそこで、メンバー全員がお互い同じルールで動いていることを確認し合っているのである。
また、一般的な「協調性」「みんなで仲良くしましょう」などの目標は、なんとなく曖昧で分かりにくいものだが、「相手のメンツを潰すと恨まれて面倒だから、そうならないように注意する」であれば、明快で理解しやすい。
不条理についての説明
物事から意味がはぎ取られてしまう感覚について、分かりやすく説明されている。サルトルの「嘔吐」も登場していた
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