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新人エンジニアに贈るパニクらない術

自己紹介

へぶんと言います。
都内でモバイルアプリを専門に開発しています。Flutterというクロスプラットフォーム開発の技術が得意です。

はじめに

この記事では「新人エンジニアに贈るパニクらない術」を書きました。

普段よく新人の方の教育や後輩のエンジニアにアドバイスをする事があり、皆さんに教えて喜ばれている内容を記事にしました。

とっても簡単なので、どうぞご一読ください。


新人が直面する壁 

経験の少ない新人エンジニアは遅かれ早かれ壁に直面します。

それは「タスクが難しすぎてどうしたらいいか分からん」の壁です。

僕もこの壁にぶち当たってきました。

その度に「全然分からん」「どこから手をつけていいか分からん」とパニックになっていました。だけど、仕事としてエンジニアをしている以上、進捗を出したい...

そんな時に編み出した方法です。


具体的な方法

では、どうすればよいのか?簡単な3つのステップに分かれます。

1. パニック中/パニックになりそうな自分に気付く 💡
2. 思い浮かぶことをすべて書き出す 🖍
3. 書いたものを整理する😇

この3つです。以下で具体的に説明します。


1. パニック中/パニックになりそうな自分に気付く 💡

パニックを抜け出す方法があることを知らなければ結構難しいです。

これを読んだ人はもう抜け出す方法があることを知っているので気づけます
パニックになっている事に気づいたら、この記事を思い出してください

慣れてきたら「パニックになる気配」を感じられるようになって、未然に防げるようになります。

2. 思い浮かぶことをすべて書き出す 🖍

最も重要なステップです。正直このステップさえ行えば、とりあえずパニック状態からは抜け出せます

まずは、自分が使っているメモ帳アプリを立ち上げましょう。箇条書きにする機能がついているものが良いです。
(Macのメモ帳や、NotionDropbox Paperなどがオススメです)

さて、メモ帳アプリに箇条書き機能で、どんどん思い浮かぶことを書いていきましょう。ここで大切なことは、思い浮かぶことをすべて書き出すことです。

こんな風に...

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見ての通り、「やばい」とか「今日終わらんかったらどうしよう」等ただの感情のような文もありますが、このように自分の不安やついつい思い浮かべてしまう事すべてを書き出すことが大切です。

他人に見せるものではないので、例えば「あまり寝てない」とか「恋人と別れて辛い」とかも書けばいいです。

すべて書き出すことで、自分の目で自分の思考を覗けるようになり、考えが堂々巡りするのを防げます。「あ、さっき考えたな」って思えます。

3. 書いたものを整理する😇

さて、ここまで出来れば勝ち筋は見えてきます。あとは自分で対処ができるように書き出したものを整理するだけです。

整理する時のステップは2つです。

1. 自分の考えや不安を具体的にする
2. 具体的な行動を考える

簡単ですので、どうやるか説明します。


1. 自分の考えや不安を具体的にする

例として、「全然わからん」という不安を具体的にしてみましょう。具体的にするには、赤の他人になった気持ちで5W1Hのどれかの質問を投げかければ良いです。

・When:いつ?
・Where:どこで?
・Who:誰が?(誰を)
・What:何が?(何を)
・Why:なぜ?
・How:どうやって?

「全然分からん」には「What:何が?」と質問してみます。質問も同じように箇条書きで書きます。

こんな風に...

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そして自分で答えます。こんな風に...

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この後は、ひたすら5W1Hの質問を繰り返して、具体的にしていきます。するとこんな風になります。

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ここまでくれば自分が漠然と「全然分からん」と思っていた不安が本当は小さな不安が合体したものだと分かりました。

・API仕様書がどこにあるか分からない
・お気に入りボタンの状態管理の分け方
・ボタンを押した際のアニメーションの実装の仕方


2. 具体的な行動を考える

ここまで来れば、あとは勝手に対処法が思い浮かんできます。楽しみをうばうつもりはありませんが、だいたい「HOW:どうやって?」の質問をすればよいです。

すると、こんな風になります。

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「全然分からない」という漠然とした不安に対して、対処法が明確になりました

・API仕様書のありかを課題を依頼してきた上司に聞く
・その他のソースコードの状態管理の実装を調べる。分からなければ相談する。
・その他のアニメーションの実装を調べる。

対処法が分かれば、あとは行動するだけ、です。

上司や同僚に協力をお願いするときも、ここまでの不安の整理をした流れを説明すると納得して協力してくれます。

これが「新人エンジニアに贈るパニクらない術」のすべてです。


まとめ

今はそれなりに開発をしてきて少し知識や経験を得ましたが、それでも週に何度も「全く分からない問題」に直面します。

なぜならエンジニアリングという仕事は非常に幅広く深く、少し知識や経験を得たくらいでは全部をカバーできないからです。

ここで僕が言いたいのは、

「タスクが難しすぎてどうしたらいいか分からん」の壁はいつになっても立ちふさがってくる、ということです。

つまり、どんなエンジニアにとっても「困難な課題に対して冷静さを失わずに対処する能力」を身につけることは大切だということです。

なので新人のうちに身に付けておくとお得です。

以上です。

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