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【旅行】福岡旅・中編~甘木鉄道~

 福岡旅2日目は、きれいな新緑を観るべく城下町・秋月と大宰府へ行ってきました。博多駅から鹿児島本線に乗り、基山駅まで行きます。
 秋月に行くためには基山駅から甘木鉄道に乗るのですが、これが今回の旅の楽しみの一つでした。ひたちなか海浜鉄道に乗ってから、すっかりローカル鉄道に魅了されています。

●基山駅で乗り換え●

 基山駅で待っている間、甘木鉄道の路線図などを眺めることにしました。路線図の下に「レールバス時刻表」という表があり、基山駅から出ているバスの時刻表が貼ってあるんだな、乗り継ぎが便利で親切だな、などと思っていたら…よくよく見ると私が乗ろうと思っている甘木鉄道と全く同じ時刻が書かれているのです。…え?レールバスって甘木鉄道のこと?レールバスって何?

●電車ではない●

 いまいちレールバスと電車の違いを理解できていないのですが、車両の上に電線がないことだけは分かりました。ホームに入ってきた車両の左上に「DIESEL CAR」と書かれていたので、やっぱり電車ではないようです。

●ディーゼルカー●

 車内に足を踏み入れると、運転席の横にバスでよく見る料金表がありました。ああ、これはバスなのだ…。
 乗り心地は電車と何も変わりありませんが、心なしかのんびりしているような気がしました。車内で整理券を取り、降りるときにお金を払うため、どの駅も改札はないようです。

●バスのような電車のような●

 帰りは小郡駅で西鉄に乗り換えて大宰府へ行く予定なので、車窓から外の様子をチェックしておきます。

●眼下に西鉄の線路が見える●

 物流の倉庫やビール工場、一面の麦畑などが続き、ようやく終点の甘木駅に到着しました。秋月までは、そこからバスに約20分ほど乗ります。
 まずは福岡県有形文化財の眼鏡橋へ。昨夜雨が降ったせいでしょうか、川の勢いが強いように感じました。

●水量が増えている●

 眼鏡橋から本日お昼ご飯を食べる予定の黒門茶屋へ向かいます。途中で和紙のお店や葛餅のお店に寄り道をしたので、30分くらいかかりました。

●秋月の町並み●

 黒門茶屋では、名物の蕎麦を注文しました。しっかり味の染みたお揚げがおいしかったです。

●おいしいお蕎麦でした●

 お腹がいっぱいになったので、周辺を散策しました。
 歩いて5分ほどのところに、「秋月城之碑」と書かれた碑がありました。木々に囲まれた静かな場所に建っています。

●秋月城之碑●
●お堀の跡。お城があったことが分かる●

 その横を登っていくと、垂裕神社に着きました。木々に囲まれた、静かな場所に佇んでいました。

●小人になったような感覚になる●
●垂裕神社●

 下に降りる際、階段が急でちょっとだけ怖かったので、右横のゆるやかな階段の方を選択しました。鳥居からまっすぐ急な階段を下りればお目当ての黒門に辿り着くはずなのですが、昨日の雨の影響を考えると迂回した方が安全そうです。黒門から少し離れた位置に到着しました。

●右にゆるやかな階段があった●

 少し遠回りをする形になりましたが、黒門に到着。新緑とのコントラストがきれいです!

●あの階段が神社につながっているらしい●

 御朱印はここからさらにゆるやかな坂道を下っていったところのお店で販売しているそうです。せっかくお参りをしたので、御朱印をいただきにいきました。
 道をてくてく歩いていくと、建物が見えてきました。きっとこれがお目当てのお店だ!と思ったのですが、表には「佛願寺」の文字。こちらはお寺さんでした。少し見上げるくらいの大きさのお地蔵様がいて、”良くない箇所”に水を掛けると良いのだそうです。最近頭痛や閃輝暗点が頻繁に起こるので、背伸びをして頭にお水をかけてきました。良くなりますように!

●カラフルできれい!●

 さらに歩いていくと、手裏剣の体験ができるお店「秋月歴思堂」がありました。おもしろそうだな~と覗いてみると、「垂裕神社の御朱印」と書かれていました。なんとここが!とホッとしつつ(通り過ぎてしまったかと心配になっていました)、御朱印をいただきました。

●かっこいい!●

 そのまま道(”杉の馬場”という通りだそうです)をまっすぐ歩き、最後の目的地、古心寺へ向かいます。

●景色がきれい●

 橋を渡り、私道かしら?と心配になるような細い道(草刈りをしている方がいて、「どうぞ通ってください!」と声を掛けていただきました)を通り抜け、坂を上るとようやくお寺が見えてきました。

●黒田廟●

 お寺の奥に、黒田廟がありました。ここには、黒田長政公をはじめ、この地を治めた黒田家の方々が眠っています。垂裕神社も「静かな場所だな」と感じましたが、こちらはもっともっと”しん”としていて、閑かな場所でした。遠くに見える山に鳥居が連なっているのが見え、山全体がご神体なのかな、と勝手に思いました。とても素敵な地でした。

 バスに乗り、甘木駅へ帰ります。
 駅では桜染めのブックカバーが売られていて、買うのを迷ったのですがやめてしまいました。旅先での一期一会、迷ったら買った方が良いですね。ちょっぴり後悔しています。

●今度は青い●

 小郡駅で降りて西鉄小郡駅に乗換えをし、本日最後の観光スポット、大宰府に行きました。

●駅全体が天満宮の雰囲気●
●厳かな雰囲気●

 大宰府へ参拝するのはこれが3回目です。前回は2016年で大宰府駅がリニューアルする前でした。駅にも神様がいるかのようで素敵でした。
 参道には、これまた知らないお店が増えていて驚きました。鎌倉の雰囲気を感じてしまい、ちょっぴり残念な気持ちに…。梅が枝餅のお店は変わらずたくさんあって、良いにおいが広がっていました。

●いよいよ天満宮へ●
●橋を渡る●
●飛梅●
●きれいな色●
●新緑をバックに●
●こういうところが好きだ●
●梅の木がたくさん●

 梅の花が見ごろの時期は、きっときれいなのだろうなと想像が膨らみます。たくさん歩いたので、お茶屋さんで梅が枝餅と甘酒をいただきながら休憩をしました。

●くすのき●

 帰りに、参道にある「梅園」さんへ寄りました。ここで販売している「うその餅」をどうしても食べたくて、でも空港や博多駅では見付けられなくて、今日買っていこうと決めていたのです。
 試食をさせていただき、食べた瞬間にしその爽やかな香りが広がって幸せな気持ちになりました。今日の目的「新緑に癒されたい」にぴったりの色です。

●鷽(うそ)が!●

 これは後日談ですが、家に帰ってから蓋を開けると鷽の鳥が入っていました。お店のディスプレイを見ていたはずなのに、なぜだかその情報だけ抜け落ちていたのです。「鷽がいる!やった!かわいい!」と興奮してしまいました。

●天神様の使い●

 こうして、2日目はパワーをたくさんもらった旅となりました。心も身体もすっかりリフレッシュ!いよいよ3日目は金印を見に行きます。

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