【おまけ】#逆噴射小説大賞 拙作ライナーノーツ 後編

逆噴射小説大賞完結から早4日。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
ヒトシです。ライナーノーツを書くぞ書くぞと言ってちょっと間延びしましたがそれでも書きます第3弾。
前編と中編は下記の通りとなっております。

※前編にも書いてましたが「ネタバレ付きライナーノーツ」です。

それでは今回も張り切って?いきましょう。

13.[そばけもの]

もともとの題は「てうち蕎麦始めました」。……全然違いますね。投稿する直前になってこの題に変えました。脱サラしたお父さんが表向き蕎麦屋をやりながら手討ちに精を出す、といったプロットを検討していたのですが打ち上がった蕎麦はパニックホラー風味に仕上がりました。なぜだ。
お父さんは長野、お母さんは山形のご出身という設定です。そりゃ蕎麦にもうるさいというもの。この後ビル3階建て相当に育ったお父さんはやがて長野を蹂躙、更に山形を目指して北上します。息子の願いは届くのか。取り込まれたかつての上司の命運いかに。そして元の優しかったそば打ち玄人お父さんに戻れるのか。感動と衝撃の日本食文化パニックホラー、この冬上梓未定!

14.[チャカには安すぎる]

まともに血と硝煙の香り漂うパルプを書きたかったんです、と言ってこれ出したら恐らく灰皿で殴られる。原題「横槍の報い」。硝煙の香りじゃなくて桜チップでいぶされた人間の香りですね客にお出しできるかそんなもの。
結構手を入れてアップしたヤツなので削ったシーンが多い。例えば
・「Amazonで買った掘り出しものさ」
・キャンピングカーの件(主人公はキャンピングカーをアジト代わりにしてる設定でした)
といった具合です。
グロサリーさんは「調理器具拷問/殺害と料理見立て殺害」のエキスパート。板金屋は事故車両の始末とか表にそのまま出すと危ない車両の化粧直し専門。あとは「花屋」とか「彫刻家」もいますね。

15.[The Shariant:Rising (邦題「シャリアント 全米蜂起」)]

先にタイトルが決まっていた、というか「シャリアント(Shari+Variant)」というワードに引きずられた一本。頭の中で立木文彦さんのナレーションが入ったあなたは正解です。タイトルは先に邦題が決まり後から本題が確定しました。
「なんでも群れて突撃したら強い」という発想が産んだバケモノ。国産のシャリアントは小型で高速、人体や建造物を突貫して崩すタイプですが海外のシャリアントは大型で粗く「ぶつけて潰す」タイプです。築地市場から抜け出せなかった古の寿司屋の残留思念の賜か、はたまた消費量が減った米そのものの恨みか。今後の検証が待たれます。

16.[受肉の日]

Vtuber文化ともYoutube文化とも縁遠い私でさえ知っていた「バ美肉」を逆方向にしたい。この作品は完全にそういうコンセプトありきです。Vtuberの名前は実在する方と被らないよう慎重に検討しました。
推しが受肉したら人間誰でもその日を祝日に制定しレッツパーリィするもの(個人差があります)。そこから始まるノンストップパニックアクションがサブテーマです。混乱する街中、狼狽えるVtuber運用スタッフ、加速する受肉Vtuberの犯行。既存法は彼を裁けるのか。誰がその責を負うのか。社会に一石投じたいと思ってないけど投じることが出来そうな一本です。

17.[町内会戦]

渾身の一作。これもタイトル無変更ですね。高齢者パワー漲る400字でございます。ゴルフボール一斉射撃という絵面が先に浮かび、その後で一気に本編が見えました。
モチーフになっているのは名古屋市の那古野辺りの街並みです。朝の光に照らされた街並みが大分いい感じだったのが脳に刻み込まれたか自然と脳内設定が捗りました。
私の癖で「何か言おうとしたのに被せて状況が急変する」パターンが入ってます。軽トラは後ろに灯油タンクを数個積んだ特攻仕様です。もう車に乗せちゃいけない状態のおじいさんを無理に運転席に括り付けアクセル踏ませてます。サプライズ商店街ドライブ。

18.[大入荘の彩子さん]

死人の出ない作品を書いておきたいと一念発起した一本。史上最高のスローライフ加減。幽霊が出るのはもう一般化されているので「得体の知れないもの」を住まわせたかった。
スライムはエニッ〇スさんのアレではなくホントに不定形のイメージです。あまり長時間ドアを開け放しにしないようにしましょう。はみ出ます。ポータルの方は「話しかける⇔返答が紙に書かれてポータルから飛び出してくる」という形式でコミュニケーションを取っています。地獄耳なのであまり色々言わない方が賢明です。

今回はここまでとなります。次回はとうとう完結編、最終三日間の作品と参考出品作の二本を振り返ります。それではこの辺で、アディオス!

#逆噴射小説ライナーノーツ

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