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#パルプ銃撃戦
安息日のバニー・ガイ
日曜午前の遊園地。
分かりやすくマスクと手袋をした着ぐるみの兎と鰐が、風船を配っている。
「ベータからガンマ、遊園地のバイトはどう?」
「こちらガンマ、大盛況さ」
「『チェスト』の様子は?」
「真面目にやってるね」
「ならよかったわ。それじゃ頑張って、バニー・ガイさん」
バニー・ガイ。悔しいが適切な喩えだ。
兎の着ぐるみを着たバツイチの誘拐現行犯、それが俺。
そして隣にいる『チェスト』は、密入国し
【私選PPU】このパルプがアツい!RETURNS Vol.2
右を見ても左を見てもパルプ・パルプ・パルプ!イマジネーションを指先から注がれた800字の銃弾が今日も論理メキシコに飛び交う戦場へようこそ!
というわけでピックアップ第2弾です。前回はこんな感じでした。
それでは行ってみましょう!胡乱の筆者!パルプ!
1品目
敵は格上、俺は三下、その上期限は今日ときた!藁にもすがる思いで目にした占いを頼りに動き出すアウトローの運命やいかに!
2品目
目に
ダンジョン社屋24時
「班長、おはようございまーす」
ゴギッ……ギギゴ。
石の擦れるような音。床に土がちょっと零れる。班長の方を向くと、口と類推される部分がきれいな弧を描いている。
「いやぁ、昨日のラグビー凄かったっすね」
ゴゴッ、ギゴギギ……ズズッ。
班長はタックルの真似をした低い姿勢を取る。本人は真似のつもりだが、俺が仮にぶつかられたら確実に死ぬ。圧死請け合いだ。
身長132cn、推定質量
捧げよ神輿を、その命を
「矢面半壊!」
「右陣見ろ右陣!食い込まれて……がァっ!?」
何故だ。
元町地区「神輿将」のハルヤは、愕然としていた。担ぎ手はまだ元気がある。しかし、戦いは最早個の力で制する次元でもなくなっていた。
美邦名物決闘神輿、その第一試合。
若い衆が手厚い元町の相手は優勝候補の浜浦と山深い大岳であった。大岳は若い衆もろくに揃わぬ弱体者。海の男が居並ぶ浜浦との決戦に余力を残せ。ハルヤの立てた作戦は、前回の
日ノ本横断空駆競走顛末記
人生三十余年。
与助は西の空から真っ直ぐに此方を目掛けてくるそれを初めて見た。
甲虫とも蝙蝠とも異なる羽。骨ばった腕が二本。その手には八尺前後の槍。白焼きにお誂え向きの尻尾。そして甲高い鳴き声。その上には……齢二十にも見えぬ若武者が1人、跨っている。
「な、な、なんだありゃあ……」
蜥蜴か。蜥蜴が飛ぶものか。おれにもとうとうお迎えが来たのか。でなければあんな代物、見えるはずがない。
阿呆のように口
【雑記】逆噴射小説大賞最終結果
昼休み。スマッホの通知画面に、noteからの通知が踊っていた。
まさか。もう来たのか。大晦日の夜に盛大に来るのではなかったのか。
逸る心をギリギリ押さえてオフィスを飛び出し、昼飯が決まったところで結果を見る。
(まだ見ていない方はこちらから)
……というわけで今回は「グルメ×タブー×ハクスラ」の三重奏、死と生が複雑に入り乱れる美味しい潰し合いを描いた「池守よいとこ 一度はおいで」が最終選考に選
#逆噴射小説大賞 二次選考結果
12月1日、午前2時41分。
あまりの寒さに目を覚まし、スマッホに手を伸ばす。noteにスキが複数件来ている。何事だ。覚束無い手つきでnoteを開くと、逆噴射小説大賞の2次選考結果が来ていた。
寒さに震えつつマガジンをスクロールする。
まず飛び込んできたのはこの作品だった。おお、これが来るか。ちょっと倫理観の箍を外して書いた甲斐があったというもの。
にしてもこれはどうしたことか。まさかの大