【1】いわれなき「懲戒解雇」とたたかう。きらめきユニオンの裁判記録。
■【毎回掲載】労働問題の概要
①AさんとCさんは横浜市内にあるY社グループ(税理会計事務所・経営支援コンサル・商業施設運営)で働いている従業員でした。
②税理士であるグループのD代表は「ワンマン」を絵に描いたような人物。指揮命令は朝令暮改、「好き嫌い」で決める人事。好きな社員は「囲い込み」、嫌いな社員は「排除する」。これまでたくさんの従業員が退職に追い込まれてきました。
③D代表から嫌われてしまったAさんはまったく理由のわからない「懲戒処分」を受け、それを見かねたCさんは他の案件でも我慢できなくなり、「組合を作れば対話をせざるを得なくなるだろう」と二人で労働組合を結成したのでした。
■組合の結成(2024年2月)
2024年2月10日、地域労働組合「横浜きらめきユニオン」にY社グループで働く社員が加入し、「Y社グループ支部」が結成されました!
発端は1月30日、M事務所で働く社員Aさんに対し、総務担当のB氏が突然「懲戒処分」を示し、「始末書」の提出を求めてきました。
懲戒処分の理由は「素行不良」「他人への教唆・せん動」及び「反抗的な態度」。当日B氏からの説明では、懲戒処分にあたる具体的な内容は示されず、納得のいかないAさんは始末書の提出を拒否しました。
以前よりAさんはB氏から高圧的言動を繰り返され、精神的に追い詰められていました。「このままでは会社を辞めさせられる」、Aさんは労働組合への加入を決意せざるを得ませんでした。
■「会社にはちゃんとした説明をしてほしい」
その気持ちが労働組合結成の理由です。
会社のコンプライアンス意識向上、そしてY社グループが「成長」するために「対話」を求めます!
現在、組合は団体交渉を求めており、以下を中心に協議を行う予定です。
①Aさんに対する「懲戒処分」の妥当性
②社員CさんからB氏に宛てられた「社内ハラスメント相談」の守秘義務違反
③社員Cさんに対する事前説明のない「役職降格」「減給」処分の妥当性
④Y社グループにおけるマネジメント体制の確認と今後の構築
Y社の祖業は税理会計事務所です。法知識を糧に社会的役割を担う事業を展開している会社であるため、ガバナンスの構築は必須の作業です。また、昨年からは商業施設の運営を開始し、地域への貢献も責務となります。「横浜きらめきユニオン」は会社を潰すためではなく、「Y社グループを成長させるため」結成されました。会社には誠実な対応を切に求めます。
Y社を「あるべき姿」を目指し、横浜きらめきユニオンは「対話」を求めます!