「僕たちのせいにしないで!」という言葉で目が覚めたこと
今回は、noteのお題、「#子どもに教えられたこと」で何があるかなと考えたとき、私の今の活動すべてが、子どもに教えられたことだなと思いました。ということで、私が子どもに教えられたことを少しご紹介します。
私の子供たちの不登校がスタートして、今年で8年目。子供たちの不登校がなかったら、学習の困り感もしらず、教育移住もせず、そして、公務員を退職しテレワークで働くこともなかったでしょう。
生まれてきたときは、学校でお友達たくさん作って、中学・高校では部活をして、時にはケンカして。学生の時間を楽しんでくれるだろうと思っていました。
でも、当たり前のように多くの人が描く子供たちの未来は、8年前、私の前から消え去りました。
その代わりに、現れた未来は、まさに、真っ暗なトンネルに放り込まれ、自力で立ち上がるしかない。右も左もわからない状態で、ひとり親になり、子供たちの未来をなんとかしないと、ともがいていました。
私が不安になれば、子供たちも不安になる。それほど、当たり前と思っている未来から外れてしまうと何もないのだという現実に晒され、本当に孤独だった時間。
それから、本を読み、セミナーに参加しいろんな方と出会いながら、私たち親子の未来を少しずつ作っていきました。と言っても、最初からうまく行ったことは、ひとつもありません。
焦れば焦るほど、時間だけが過ぎていく。地球上に、私たち親子しかいないんじゃないかと思うほど。そして、怒りたくもないのに怒ってしまったり…。
心身ともに疲弊して、二度目の精神的な理由で休職したときでした。
「協力してくれないと働けない。ご飯もたべられなくなるよ」と子供たちに言ったとき、息子から
僕たちのせいにしないでよ。働くの決めてるのママでしょ!僕たちだって頑張ってるんだよ!
と泣きながら教えてくれました。そのとき、はっとしたこと。それは
私は本当に今の仕事をしたいのか?
そうなんです。私は、長年、無理をして、頑張って公務員の仕事をしていました。精神的にもとてもプレッシャーがかかっている状態で、子育てもひとり親になる前から負担が大きかったこともあり、無理に無理を重ねていたのです。
ふりかえると、子供たちは、
このままだとママが壊れる。
という思いもあったのかもしれないなぁと。
だからと言って、不登校=親の責任ではありません。
不登校。つまり学校に行かないのであれば、その場に、行かない、行けない理由が必ずあります。そこだけは間違えないように。
つまり、不登校はいろんな理由が複数重なって、絡まった糸のような状態かなと。そして、今の子供たちの学ぶ場所。学校は、あまりにもみんなと一緒が当たり前であり、そこから外れると、学ぶ機会がないということなのです。
学ぶ機会を得るためには、自分で合う場所を探し続けなければいけないということ。将来的に見れば、これからの時代を生き抜ける大人になると思います。なぜなら、自分で必死に考え行動しないと、誰も何も手を貸してくれないから。
私の子供たちは普通の子供たちが選ばない選択をしました。しかし、その選択は、今の世の中の歪みやこれから必要なことを、行動で必死に教えてくれている気がするのです。
そして、私の子供たちだけではなく、不登校や引きこもり、他害や自傷。出方が違うだけで、言葉にならない今までの世の中の歪みを、行動で命がけで訴えている。そんな気がしてならないのです。
子どもに教えられたことは沢山あって、教えてもらったことに答えることは全然できていないんです。だからこそ、これからの残りの人生で、少しでも生きやすい世界につながるように。
今できることをできる範囲で。スキマの世界。つまり、少数派の人が自分らしく生きていけるように活動することで、子供たちの未来が少しずつ生きやすくなると願っています。
スキマの世界についてはこちら。出版目指して記事を書きました。↓
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