鬼滅の刃が売れた。嬉しいけど複雑…

皆さんこんばんは。弥生仁です。

僕は2012年ごろから週刊少年ジャンプの購読者でした。今話題の『鬼滅の刃』その作者である吾峠 呼世晴先生がトレジャー新人漫画賞で受賞したときから知っています。ジャンプ好きだったので漫画も描けないのにネームでジャンプ編集部に持ち込みに行くという暴挙に出たこともあります。

そのとき好きな漫画は?と聞かれて「最近、鬼滅の刃がすごく好きです」という話をしたらその編集さんが鬼滅の刃の担当編集だったという思い出があります。(2017年当時)

吾峠先生の独特な世界観に加えてジャンプ的な王道も混ざりあって鬼滅の刃は吾峠先生の作品の中でも最も好きな作品になりました。連載も好調で編集者の方が「アニメ化してもっと売れるだろう」と話していたとき僕は

「そんなにうまく行くのかな、この出版不況のなかで」

とも思っていたのですが、結果この大ヒットでやはり編集さんの目はすごいなと感じました。

ただ僕の中のモヤモヤはこの大ヒットに女性の力が不可欠だったことです。

以前から少年ジャンプは「腐女子ジャンプ」と揶揄されるようなことがありました。北斗の拳やドラゴンボールのような男性向けヒットが減り女性人気の高い作品が増えてきた(と昔からの読者は感じた)ことが要因でしょう。

僕自身も、男臭いバトル漫画が好きだったのでその気持ちはわかります。そんな中で、鬼滅の刃はしっかしバトルもあり、謎もありジャンプの系譜を汲んでいる作品だったと思います。

が、結局男性読者の力ではブームは作れませんでした。

イベントに参加したりキャラクターグッズを購入したりするのは女性の方が多いそうです。やはりブームを作るのは活動的な女性なんだという印象です。しかも若い女性を巻き込んでいる。あまりお金も持っていない若い女性が消費者としてブームを起こしている。

ひょっとすると「インスタグラマー」「ユーチューバー」「タピオカミルクティー」突き動かしているのは女性なんじゃないかと想像してしまいます。

ターゲットが影響力のある若い女性だとすると、作り手の方も若い女性の方がニーズにマッチしたものを作れるかもしれない。であれば、ビジネスの世界にどんどん若い女性の力を取り入れていく必要があるのではないかと思いました。現実的に、ビジネスの覇権を握っているのはおじさんです。圧倒的におじさんです。世の中のサービス提供する側は圧倒的におじさんが多いです。でも残念ながらおじさんは流行に疎く、頑固という人たちが一定数存在するので空回り生産をしているのかもしれません。

これからは「女のくせに」なんて考える人がどんどん減り、女性の起業家も活躍していくと思われます。

だからといって無理矢理「女性活躍推進!」と肩に力を入れるのではなく、性別問わず、やりたいことをやれる世界、なりたい自分になれる世界になっていったらいいな、と思いました。


ここまで読んで下さりありがとうございました。



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