コロナ禍と2度目の非常事態宣言 命と人生どちらを選べばいいですか

 明日にも一都三県で2度目の非常事態宣言が発令されるのでしょうか.

 いままでTwitterとかでちょこちょこコロナについて書いてきたことについてこの機会に(一部加筆修正して)まとめておこうと思います.


 飲食店はテイクアウトが出来てもバーとかは場を楽しんでもらうところだからコロナ禍だと本当に大変らしいねって話に対してそれで潰れるのはしょうがないとかそれが資本主義だみたいな反応だったりして.身近な人でも考え方は意外と様々だし住んでる環境によっても変わりそう.

 自分は それが資本主義だ ではなく それが資本主義の限界だ だと思う.

 潰れても仕方ないって言う人もいるけれど,そうはいっても潰れない世界の方がずっといいじゃんか.
 だから今コロナによる飲食店の閉店を阻止できないのは資本主義の限界であり弱点なんだと思うよ.


 非常事態宣言も出さないと本当にやばいかもしれないんだけど,例えばもし自分がコロナ禍の就活生だったとしたら,そんなの出されたら景気も就職もどうなっちゃうんだろう出さないでって考えると思う.
 こんなこと言うと怒られるかもだけど,コロナの影響でその学歴でそこ?って言われるところにしか就職できなかったらとかそもそも仕事見つけられなかったらとか思うと,命は助かってもその後の人生が大きく望まない方向に変わってしまうかもって思って怖いと思う.

みたいな話をしたら 希望のところに就職できなくても就職浪人しても大丈夫!命さえあれば絶対大丈夫だから死のうとしないで!って言われたけど,それは今非常事態宣言が出されても確実に失わない職がある人が言えるセリフだよ.
 誰かが8月くらいに言ってた「非常事態宣言出せと言えるのは非常事態宣言が出ても大きな影響がない人です」っていうの本当にそうだと思う.

 コロナ禍,正直うっかり死ぬかもという点では全員が平等に危険に晒されているのですが,基礎疾患のある人,飲食業,観光業に従事していた人,就職活動している人,…などは更に多くの困難に直面していますよね.

 一方で,こういう非常事態の中でも比較的守られた立場にいると,多少の犠牲は仕方ないという思考になってしまいがちな気がする(だって他人がどう犠牲になろうと自分は安全なんだもんね).
 そしてお決まりの「生きてさえいればなんとかなる」というフレーズを口にしたがる.

 「生きてさえいればなんとかなる」それは確かに正論かもしれないけれど正論が人を救うわけじゃないから.


 この異常事態の中で「命」と「人生」について考えるようになりました.

 上で就活生の例をあげたけど,
就職活動の時期にコロナが起こってしまった場合,勿論感染防止のためには理論上家から出なければいいんだけれど,就活生としてはこの先数十年の社会人生活のために内定をもらう活動を今しなければいけない.

 社会人としての数十年はもうその人の人生と言い換えていい時間だ.

 その場合,外出自粛して就職活動を制限することで「命」を守ることはできるかもしれないけれど,その結果希望の会社へ行けなくなってしまう場合,「人生」が望まない方向に不可逆な変化をしてしまうのではないかと思う.

 命と人生って,どちらを選べばいいんでしょうね.


 飲食店などの経営者の方へだって,命さえあればなんて言うけれど,命があったとしてもその先の「人生」の困難さを知った上でその言葉を放っているんだろうか.
 安全な場所からどんな気持ちで「命さえあれば」と言っているんだろう.命も人生も守られているからそんなことが言えるんじゃないですか.


 舞台やエンタメの人達で芸術は必要だ不要不急ではないと言っている方もいたけど,正直エンタメ大好きな自分も不要不急じゃないってことはないんじゃない?と思ってる.少なくとも不急ではあると思う.
でもだから無くなっていいとは思ってなくて,むしろ不要不急じゃない必要最低限のものだけあったら死なないけど生きていけないんじゃないかと思う.

 あとこういう時に中途半端にエンタメ芸術を解散させたらもう二度と元に戻らないかもねっていう.

 エンタメ芸術は時と場合によっては不要不急になってしまうかもしれないけど,だからこそ守るべきものです.

 エンターテイメントや芸術に関しては上に書いていることが全てです.
 急を要するものではないかもしれないけれど,だからこそ,どうか守ってください.


 あと,去年4月の外出自粛期間の時も「この機会にお家でゆっくりして溜まってたドラマとか見ようよ!」みたいな呼びかけをした人がいたり,今現在Twitterで「#緊急事態宣言でも楽しもう」というハッシュタグがトレンド入りしたりしてるけど,

この非常事態宣言によって,職場いかなくてよくてラッキー,お昼寝出来て嬉しい,いつも在宅で仕事しているから別にいつも通り,という人がいる一方で,景気悪化でこの先の自分の雇用が守られるのか分からない人,医療現場で限りなく死に近い環境の中働かないといけない人もいるわけで,

もちろん悪気はないと分かるんだけど.なんというか,同じ世界にいるはずなのにこうも見える景色は違うのかと初めて気づいた.パラレルワールドみたい.



 なにか最後にまとめの言葉を,と思ったのですが,#緊急事態宣言でも楽しもう みたいに自分の立場からしかものを言えずに別の場所にいる人を傷つけてしまいそうなので何も言えないです.

 世界がどうなるんでしょうね.分かりませんね.

ここまで読んでくれたあなたがだいすき!