氷の心臓
舞台や映画の感想など
猫のクロくんとの暮らしの記録
日々の記録
実家の洗濯機からざぶーんざぶんと音がして、海みたいだと思った。 サイズが大きいから水も大きく揺れるんだね。 自分の家だと洗濯機と換気扇と電子レンジを同時に使うと何も聞こえなくなってうるせええええと思っていたけど、1つ1つの音に耳を澄ますと、洗濯機の波の音、換気扇のゴオゴオ、炊飯器の湯気がフシューッと上がる音、冷蔵庫の低いヴーン、どれもが平和な日常を体現しているように聞こえる。 吉本ばななの「キッチン」でも、主人公のみかげちゃんが冷蔵庫の音を聞きながら眠る描写があっ
金曜日だけど早く帰れず、忙しさのピークを越えた後特有の心身の不安定感があり、このまま帰ってもなんとなく気分が急いたり満たされなくて食べ過ぎたりしてしまいそうだったので、ちょっと歩いてから帰ることにした。 1駅2駅歩いたら早めに帰ろうかと理性で考えたけど、一度歩き出したら止まらないので結局2時間半の散歩になった。 東京タワーを見ながら歩く。 途中、太い幹線の脇に入ったところ、明るい光が見えて、なにやらメニューの書かれた看板とおいしそうな写真があったので近づいて眺め
同窓会と祖父母の法事のために叔父さんが泊まりに来た。 クロくんは叔父さんがおみやげに持ってきてくれたちゅ〜るをもらったり、普段母が寝る1階に叔父さんが寝ていたので、明け方いつも母を起こす調子で叔父さんの周りを動き回り、手を舐めたり。 おじさんがは同窓会に行くまでの半日ほどクロくんと一緒にいてくれたのだけど、クロくんが餌をねだってにゃあにゃあ鳴いたり(ダイエット中)、網戸にして脱走防止用の柵を置いた窓の前で外を眺めたり(叔父さん曰く「哀愁の漂う背中」)、その後野良時代
それは翻訳するなら、「嘘だったとしてもかまわない」 あなた自身は自分は信用されるような人間じゃないと思っていても、社会一般の客観的な指標から見て正しくないとしても、 わたしは何気ないしぐさの中に光るものを見つけたのだ。
気温が下がり、クロくんの居場所は涼しいお勝手や風の通る窓辺から人間の膝の上になった。 クロくんがこの後寝転がるのか、はたまたクッションの上でくつろぎたいのか、姿勢を見ると微妙にわかるようになってきた。 あぐらをかいて座っていたら、期待通りクロくんが乗ってきてくれた。 正座よりもあぐらの方が安定感がいいらしい。 クロくんはそのまま膝の上で1時間半くつろぎ続け、わたしは足をしびれさせながら、手の届く場所にあった「その女、ジルバ①」「クイックオバケの動かない漫画」を
4月から月曜夜に放送されていた人形歴史スペクタクル平家物語を見ていたのですが、今日無事に最終回を迎えました。 歴史はそんなに詳しくなく、大河ドラマおろか普通のドラマもそんなに見ないのですが、気が付いたら半年間楽しく見ていました。 歴史に明るくない故、登場人物の顔と名前が一致しなかったりは多少あったけど十分楽しめた。一度見た今だからこそもう一度見返して関係図とか整理できたらいいな。 最初はなんとなく見ていただけだったけど、ずっと見ているうちに愛着は湧くもので、最終
たまに占いをしてもらうのが好きなのですが、たまたま手相占いをしている方に出会ったので久しぶりに見てもらった。備忘録も兼ねて書いておこうと思う。 ちなみに路上で占ってる方にふらっと声をかけるのが一番好きです。 占ってもらいたいと言いつつも特に悩んでいることや迷っていることはなかったので、「今はわりと幸せで悩みもあまりないんだけど、自分の幸せをひとりよがりのものではなくて周りの人の幸せにも繋げていけるようにするには今何をすればいいですか」と聞きました。 以下言われたこと
もうすぐ28歳になるんですが、27歳の終わりに際して「27クラブに入らないために死なないと決めた27歳が終わっちまうぜ~」みたいなことを呟いたところ、若干心配されてしまったらしく。 ちなみに27歳なりたてのころの呟きがこちら。 ジャニス・ジョプリンが好きなので彼女がきっかけで27クラブというものを知ったのですが、 なんとなく27歳というのが不安定な若者と大人の分かれ目のような気がして、その頃には多少落ち着いた大人になっているのかなという気持ちで、27歳という年齢を意
人間がどの側面においても正しいことはあり得ない。人間に正しさは求めない。 才能はある面から見たら輝かしくても、また別の面から見たら何の役にも立たないものでもある。 だから誰かを愛するのは、正しいからでも才能があるからでもない。 情が移ったから、なんとなくその人が愛しいから。 正しくも輝かしくもない愛しい誰かに求めるのは、ただその人がその人であること。 その人がその人である最後の瞬間まで見届けたいと思ったから、それに愛を注ぐと決めた。
(1回それとなく書いたこともありましたが一応前提としてお話しておくと、2016年の2月くらいに前山剛久くんを知ってからひっそり応援してました。) 前山剛久はただの役者の前山剛久だったけれど、今はどこでも「神田沙也加さんの…」が枕詞につくようになった。 わたしはただの役者としての前ちゃんを知っていたし、前ちゃんを応援している間は楽しい夢を見させてもらったし、要するに情が移ったので、前ちゃんが健康で文化的で穏やかな人生を送ってくれたらいいなと思っている。 ああいう報道
クロくんは今日もテーブルの上、夜と霧を枕に寝ている。 クロくんからすれば、新聞や母のショルダーバッグはちょうどいいクッション、夜と霧やバナナやリモコンはちょうどいい枕らしい。 クロくんの体温で温まったバナナにシュガースポットが現れている。 晩御飯を食べて夜のうたた寝の時間に入ったクロくん。 可愛くて背中を撫でたり額を撫でたりとちょっかいを出していたら、首をなでなでした拍子に上を向いて、お腹を見せてまた静止した。かわいい。 クロくんは毛づくろいに熱心でいつ
とくに何が起こったわけでもない1日だけど、文章を書くための体操みたいな気持ちで日記でも書こうじゃないか。 *** 寝る前のおやつを食べて満足した猫が、珍しくゲージの2階に登って寝始めた。 ちょうどゲージの2階は掘りごたつに座ってPCを打つわたしの目線と同じ高さで、猫に見つめられながらこれを書いています。 今日はずっと猫を撫でていた。 そしてマックの月見バーガーを食べた。マックあまり食べないので1年ぶりくらいだったでしょうか。 久しぶりに食べるマックはマック
こちらの続き ということでフランシス優勝おめでとう~~~~!!! 準決勝見終わった後ネタバレ踏んでしまったので実は安心感を持って見てましたが、やっぱり驚きもあり、でもとっても嬉しくもありの結果でした。 審査員はフランシスのデザインへのこだわりをあまり評価してない感じがして、優勝すると確信はなかったので。 *** でもブリベイは過去ラウンドの成績はほとんど考慮されず、あくまでそのラウンドでの作品だけで評価されますよね。 このラウンドでは大失敗したけどこれま
換気のために網戸にするとクロくんがやってくる。 猫が窓の近くに座って外を眺めるのをニャルソックというらしい。 クロくんは外へ出たいのである。 そして網戸に爪を引っかけて横にスライドすることで開けられることを知っているので、基本的に網戸の近くに人間が張っていないといけない。 こういう感じの賢さは犬にはあまりなかったなと思う。 *** 犬のように分かりやすく感情をアピールしないけれど、人間のいる近くにいたがるクロくん。 大好き大好きと寄ってくるというより、えっ
Eテレで木曜夜22時から放送しているブリティッシュ・ベイクオフという番組を見ています。 もとはイギリスで作成された、パンやケーキなどの焼き菓子の腕前を競うコンテスト番組です。 Eテレでは2021年から毎年1シーズンずつ放送していて、今年はシーズン4なんですが(ちなみに2013年制作とのこと)、今回の出演者であるフランシスが大好きなのです。 フランシスのここが好き フランシスの一番の特徴はやはりデザインが大好きなところ。 ベイキングの味付けだけではなく、見た目も美
先日坂口安吾の堕落論の話をしたところ、インターネット上で交流のある方から「落ち着いてそうだけど意外と堕落論とか読むんですね」と言われまして、 会ったことのない文字だけの交流の人にも控えめとか落ち着いてるとかそういう印象与えてるんだな、というのと、 あんまり意識してなかったけど堕落論ってアナーキーとか型破りとかそういう類のものなのかな、というのを思ったりしました。 確かに読んだ時も心から共感したわけではなくて、自分と全く違う考えだからこそ何かの参考になるかもと思って