2023年11月3日(金) 「小林秀雄 美しい花」を読み終えました
出かける前にちょっと書いておこうと思う。
夜中3時に若松英輔さんの「小林秀雄 美しい花」を読み終わった。
若松さんはそれまで「読書のちから」「弱さのちから」「君の悲しみが美しいから僕は手紙を書いた」など読んできたんだけど、それらとはまた違うジャンルで非常に難しかった。
小林秀雄を語るために小林秀雄と関わりの深い堀辰雄や中原中也の話になり、それらの人間模様を若松英輔の目を通して読むわたし、…という何層にも包まれた非常に複雑な構造の中にいるようで、読みながら今自分がどこに立っているのかふと分からなくなる。
すべてを理解しきれているとは思っていない。でも最後まで全部読んだ。
それでも読んでいくうちに確かに若松さんのコトバであることが随所から伝わってきて心が温かくなった。
今全部理解できているわけではない。
でも5年後、10年後、ふと手に取った時に何かまた新しく受け取ることができるかもしれない。そんな風に自分は変わっていくかもしれない。
そんな読み方をしてもいいと教えてくれたのは若松さんだった。
ここまで読んでくれたあなたがだいすき!