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採用広報動画で候補者から“選ばれる”企業に!おさえておきたい6つのポイント(事例付き)

採用広報手法としてトレンドになりつつある“採用広報動画”。

近年では民間企業のみならず、官公庁でも取り入れられており、多くの企業が注目しています。

しかし、候補者を惹きつけるために凝ったデザインの動画を作ったものの、なかなか成果が上がらない……と悩んでいる企業様も少なくありません。

そこで今回は採用に繋がる「採用広報動画」の作り方やポイントをお伝えします!

採用広報動画に関するホワイトペーパーも合わせてご覧いただけると、より理解が進むと思います。ぜひご活用ください。

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Point.1 採用において動画が重要な役割を果たす

2020年の新卒採用有効求人倍率は1.83倍。8年ぶりに低下したものの、依然高水準で売り手市場は続いています。 特に新卒採用市場では、学生1人に対して1.83社企業が求めている状態であり、この売り手市場の結果、学生の平均内々定数は1.9社にも上ります。

学生は自己分析や業界研究、企業研究を深くまで行わなくとも、企業から内々定をもらえてしまう状態になっているのが現状です。そのため、大手企業以外の中小企業やベンチャーは苦戦を強いられています。多くの学生はネームバリューや知名度の高い大手企業へと流れてしまいます。

企業志向調査では「絶対に大手企業がよい・やりたい仕事ができるのであれば大手企業がよい」と答えた学生は半数にも及びます。 その結果として、企業規模別の有効求人倍率においては、300人未満の中小企業は「8.62倍」です。

この数値からも、ネームバリューのない企業は、候補者にいかに認知・興味を持ってもらえるかが重要になってくることがわかります。そのための一つのツールとして動画が有効だと言われており、自社を知ってもらうきっかけや、応募への意欲を向上させることに繋がります。

また採用動画は特に学生からのニーズが高く、2019年に行った調査では、7割の学生が「採用動画があった方が良い」と答えています。そのため「選ばれる」企業となるために、採用広報動画を作らない理由はありません。

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参考:https://proox.co.jp/topic/7833/

Point.2 採用における動画の位置付け

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採用広報動画は、採用したい人物像に響くコンセプトを決め、それに従って様々な戦略を展開します。 会社の認知度を上げると同時に、会社のコンセプトを色濃く動画に反映することで、似たような価値観を持った候補者からの応募が増えていきます。 逆に、採用要件外の候補者からの応募は減少するといったスクリーニングの役割も果たします。

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上記の図は採用課題に対する解決策をまとめた図となります。こちらもご活用しながらどのような採用動画を作るか考えてみてください!

Point.3 採用動画のメリット

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<対社外のメリット>

・働くイメージが湧きやすい
・他社差別化、ブランディングができる
・スクリーニングができる
・選考意欲の向上

<対社内のメリット>

・多くの情報を伝えられる
・プレゼン時間の削減、業務効率化
・社内ブランディング/共通理解の浸透

上記のようなメリットがあるので他社との差別化を図りながら採用効率をあげることが可能です。

Point.4 採用動画の制作手順

■動画の企画
まずは動画の方向性と企画を決めていきます。

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①目的
②誰に向けての発信なのか
③ターゲットの課題
④動画を見てどのような感情を抱いてほしいのか
⑤それらをどのように伝えるのか
⑥それらはどのようにターゲットに伝わるのか

これらをしっかりと定める必要があります、こちらのワークシートは冒頭で紹介したホワイトペーパーに含まれているのでぜひご活用ください!

■ペルソナ設定
「⽋員が出たからとりあえず採⽤する」
「毎年この基準で採⽤しているから」
このように求める⼈物像に対する明確な根拠もなく採⽤活動を⾏っていると組織の活性化や会社の成⻑が伸び悩む要因につながる可能性があります。
たとえば、応募が集まっても書類選考で⼤半を落とすことになり、何⼈⾯接をしても内定を出すことができず、⾮効率的な業務をこなすだけで採⽤活動⾃体が停滞してしまいます。
また、仮に内定を出しても⼊社後の早期離職につながり、経験やスキルが合わないことで業務を遂⾏できず⽣産性が落ち、利益が減少する恐れもあります。

■自社の情報を整理
✔︎企業/経営理念と背景の理解
✔︎企業の思想/⽅向性/意義を理解
✔︎業務内容を把握
✔︎KPIから必須スキル/経験を確認

まず、企業理念と経営理念を把握することで、会社の考え⽅や⽬指す⽅向、存在意義などを理解しましょう。理念が社員に浸透していると、社員の⼀体感を強めたり、事業活動を促進したりします。求職者が理念に共感できるよう、採⽤担当者⾃⾝が理念を理解しておくことが最低条件です。
また、求職者にとっては「実際にどのような仕事を担当するのか」も⾮常に気になるポイントです。採⽤担当者は、必ず業務内容も把握しておきましょう。求職者が⾃社で働く姿を具体的に想像できるよう、必要なスキルや経験などもあわせて、各部署の責任者などに確認してください。

■競合他社と⾃社の違いを把握する
採⽤成果を上げるには、競合の調査も事前に⾏っておくべきです。競合調査というと同業他社を意識することが多いと思いますが、採⽤市場では同業種だけが競合とは限りません。業種はもちろんのこと、職種、勤務時間、地域などターゲットの希望する内容によってはあらゆる企業が競合となる可能性があります。数ある企業の中から、応募者に選ばれるためには競合のリサーチと分析は必要不可⽋と⾔えます。

チェックする項目は以下になります。

・企業理念
・企業風土
・規模
・事業内容
・顧客層
・福利厚生を含む就業条件
・社長、社員
・その他

■動画を撮影/編集する
立案した企画の通りに撮影を進めていきますが、最終的に編集で5分程度の動画になることも想定して撮影することをお勧めします。また、各シーンごとに重要になる箇所は、何度か撮り直してみて、編集時にどの動画シーンを使うか選ぶことができれば、より納得できる動画が出来上がると思います。撮影した動画に無駄な部分があれば、編集しないと魅⼒的な動画にならないので、5分を⽬安に編集していきます。

■採⽤につながる動画制作のアイディア
<認知拡⼤を狙った動画制作> 
就職活動を⾏う学⽣が企業研究を⾏う際、Googleなどを⽤いて「企業名 ⾯接」などの企業名を含んだキー ワードで検索すること場合が ほとんどです。認知拡⼤フェーズから⾏動促進を⾏うためには、企業名を潜在 的に覚えてもらうことが重要です。 「なんとなく聞いたことがある」と学⽣が思うことで、企業名のキー ワード検索に繋げることができます。

 <魅⼒訴求型動画> 
会社説明会において、知りたい情報の上位は「他社との違い」「仕事内容」「社⾵・雰囲気」となってお り、印象に残るコンテンツは「社員インタビュー」「会社紹介」が上位となっています。他社との違いや仕 事内容、会社概要を社員へのインタビューなどを通していかに訴求できるかが、説明会においての魅⼒付け に重要となってきます。

Point.5 採⽤広報動画の効果測定⽅法

動画をリリースしたら効果測定を⾏いましょう。例えば説明会⽤の動画であれば、説明会への参加数と実際に採⽤試験を受けた⼈数を、動画活⽤前のデータと照らし合わせることで、動画による効果を数値で⾒ることができます。

また、YouTubeなどにアップロードしたら、視聴数だけでなく再⽣時間ごとの離脱率などを分析することで、動画の⻑さが適切か、どのような内容の部分で離脱されているかを詳しく知ることができ、今後の対策の指標とすることが可能です。

動画は制作したら終わりではありません。効果測定をしっかりと⾏い、PDCAサイクルを回していきましょう。
動画には「⽬的」が必要です。その⽬的にあわせてKPI(指標)を設定することで、初めて⾒るべき数値がわかってきます。
逆に、⽬的やKPIが曖昧なまま作成した動画を効果測定しようとしても、どの数値を⾒ればよいのかわかりません。
いま出ている数値が良いのか悪いのか、ということも判断しづらくなってしまいますし、改善策も⾒えにくくなります。
⽬的をしっかり洗い出ししながら、候補者さんの意欲向上や⾏動を促すことにつなげられているのか確認していきましょう。

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⽬的(興味喚起/動機形成/不安払拭)をまずは前提に、どのようなチャネルから流⼊し、候補者さんの⼼理状態がどのように変化しているのかを定量と定性で⾒ていきましょう

Point.6 採用動画制作コスト

動画制作はデザイン性や編集技術等、総合的に鑑みて外注するケースがほとんどです。その費用は目的や演出によって様々で、通常、動画全体の時間をベースとして見積もりが行われます。

10~30万円以下の相場
動画時間:120秒以内

内容:
社員一名程度で行える簡単なインタビューの動画が撮影できます。こちらの予算は、撮影やコンセプト決めなど自社で決め、編集だけ任せるような形になります。

メリット:
企業の情報を手に入れ始めた就活生や転職潜在層を惹きつけることができます。コストをかけずに会社のアピールをすることができます。

30~100万円以下
動画の時間:180秒以内

内容:
こちらの予算では、伝えられる内容が多くなり、社員さんのインタビューだけでなく、社内風景を写した動画も制作できます。

メリット:
どんな場所で働くかやどのような方が働いているかなど企業の具体的な情報を手に入れたい就活生や転職潜在層を惹きつけることができます。また伝える内容が増えるため、今まで狙えていなかったターゲットに会社の良さを伝えることができ、母集団形成をよりスムーズに行うことができます。

100万円以上
動画の長さ:オーダーメイド

内容:
社員さんの1日を写した動画や役者さんを使った動画などインタビューだけでなく、バラエティーに富んだ採用動画を作ることができます。

メリット:
就職希望学生や転職希望者に、事業の内容や企業の想いをしっかり理解してもらうことができ、候補者と企業のミスマッチを減らすことができます。またプロの役者を起用することで動画のクオリティも上がり、他社の採用動画と差別化ができ、求職者に多く見てもらうことができます。

おすすめの採⽤動画3選

株式会社タカラトミー

タカラトミー社の採用動画は、社員インタビューやエピソード毎のインサート、また実際に働かれている様子で構成されています。労働環境や社員の雰囲気、考え方がよりリアルに伝わり、応募や選考への意欲を促進させてくれる動画です。玩具を作る会社ならではの映像も多く含まれていて、楽しく働かれている様子が直感的に伝わってきます。

株式会社川邊組

川邊組社の採用動画は、「肉体労働」というハードな部分を売りにし、カジュアルかつポップに事業内容を伝える構成となっています。ポップさで認知を広く取りにいくと同時に、採用ペルソナに対してどういった訴求を行うことでその層に届くのかまで考えられた動画です。また最後は文章とナレーションで最も伝えたいことを明確に示しており、想定している視聴後感まで適切に導くことが出来ています。

ヤフー株式会社

ヤフー社の動画ではビジネス職・エンジニア職の取締役2名が出演しており、一貫して「『当たり前を創る』って挑戦だ」というコアメッセージを伝えています。また随所で、数名で働く様子や会議中の映像を入れることで「人」を大切にしている企業であることがわかる構成となっています。インタビュー内容においても、これまで、そしてこれからも日本のIT業界を牽引していく存在であることが伝わり、それが候補者の方々に魅力的に伝わる動画です。特にエンジニアに関しては、実際の技術力にも言及されており、高いエンジニアリングが要求されていることもわかります。

さいごに

採⽤広報動画は会社を知ってもらうきっかけになったり、⼊社意欲を向上させるといった様々なメリットがあります。候補者さんの⼼を掴めるような動画を制作していきましょう。

採用広報動画制作のポイントやノウハウをまとめた資料を公開中です!

ぜひ参考にしてみてください


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