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お疲れさまです。
本日は2003年8月10日(木)です。

さて、10回にも渡る長~~~~い道程を経て、三大栄養素の中の炭水化物の話がついに最終回を迎えます。

前回も書きましたが、今後はもっと簡潔に、もっと分かりやすいお話をお届けいたします。

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あ、YouTubeじゃなかった^^;

では、炭水化物の小難しい話ですが、最後の始まりです。


前回の話で出てきた聞き慣れないキーワードの説明から。

解糖系(glycolytic pathway)とは、糖質の代謝では酸素がなくてもエネルギー(ATP)を少量産生する過程のことをいいます。

活動に必要なエネルギーは、栄養素(糖質・脂質・タンパク質)を代謝し、熱やATPに変換することによって得られるが、一般にエネルギーの産生には酸素が必要です。

しかし、糖質の代謝では酸素がなくてもエネルギー(ATP)を少量産生する過程があり、この過程を解糖系といいます。

解糖系では、グルコース(ブドウ糖)をピルビン酸(pyruvic acid)または乳酸(lactic acid)まで分解してATPを産生しますが、酸素を必要としないので嫌気的解糖(anaerobic glycolysis)ともよばれます。

つぎに、ATP(Adenosine tri-phosphate)(アデノシン三リン酸)とは、すべての植物、動物および微生物の細胞内に存在するエネルギ分子です。
ATPは、細胞の増殖、筋肉の収縮、植物の光合成、菌類の呼吸および酵母菌の発酵などの代謝過程にエネルギーを供給するために、すべての生物が使用する化合物です。
食物、細菌、かび、その他の微生物を含むすべての有機物(生物または生物の痕跡)にはATPが含まれています。

このように、インスリン抵抗性が生じ、より多くのインスリンを分泌するということは、『脂肪の合成を促すホルモン』が増えることを意味します。
すると、どんどん脂肪組織が大きくなるのです。
その結果、肥満が促進されます。

ここで、インスリン以外で血糖値を下げることができる方法は運動だけです。

一般に、こうしたインスリン抵抗性が出てくる原因としては、下記が関連していると考えられます。
・遺伝
・肥満
・運動不足
・高脂肪食
・ストレス

とくに、活動量の低下や、運動不足が続くとブドウ糖の取り込み能力の低下を招き、インスリン抵抗性の原因となります。
筋肉はブドウ糖を取り込み、血糖をコントロールするとともにグリコーゲンとして貯蔵する重要な役割をはたしているためです。

そして、筋肉の減少により、身体活動量がが減少しやすく、筋肉によるインスリン感受性が低下し、基礎代謝量が低下してしまいます。

その結果、糖代謝異常となり、血糖コントロールの悪化を招く、また心血管系疾患の発症リスクが増大すると言われています。
なお、失った筋力を元に戻すには獲得した筋肉の3倍以上の時間がかかるとも言われています。
体を動かさない事は、ゼロではなく、マイナスと言えるでしょう。

つぎに、脳にとって最も速効性のあるエネルギー源はグルコース(ブドウ糖)です。

体内の臓器は一般的に、グルコース(ブドウ糖)という単糖を最も重要なエネルギー源にしていますが、実際には、脂肪、タンパク質もエネルギー源として利用しています。

しかし、脳だけは例外で、脂肪、タンパク質はもちろんのこと、グルコース以外の糖質も受け付けません。
血中のグルコース濃度の低下、すなわち低血糖になると、頭痛や意識混濁、倦怠感などの症状がでるのはこのためです。

さらに、脳は全重量のたかだか2%を占めるに過ぎないのにも関わらず、全エネルギーの18%を消費します。
例えば、体重70kgの成人男性の脳が1日に消費するエネルギー量は、グルコースの重量に換算すると約120gとなるようです。

人が、普段、口から摂取する糖のほとんどはデンプンとスクロース(砂糖)で、これが主たるグルコースの供給源です。
デンプンは多数のグルコースが鎖状につながった物質で、ごはんやパンに豊富に含まれています。
しかし、唾液、胃液で徐々に分解され、最終的には小腸でグルコースに分解されて体内に吸収されるため、吸収されるまで時間がかかるという欠点があります。

一方、スクロースは、グルコースとフルクトース(果糖)が1つずつ結合したシンプルな物質で、簡単に分解できるという特性があります。
小腸で消化吸収されたら、その数十秒後には血液中にグルコースが現れます。
スクロースは、脳に手っ取り早くグルコースを供給するのに適した食材です。

脳は睡眠中もグルコースを消費し続けるため、起きた直後は血糖値が低くなっています。
血糖値が低い状態では脳の活動が低下することが知られています。
朝食前に頭がスッキリしないのは血糖値が低いためです。

今日はここまで。
ありがとうございました~❤

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