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【自己紹介2024】人生をかけて本当にやりたいことに出会うまで 〜 わたしが歩んでいるホリスティックヘルスへの道 〜

先日大変お世話になっているライターの山田ちとらさんとお話しをしていた時、たまたまですが私がホリスティックヘルスに出会うまでのお話しをしたんです。そうしたら、「なんかすごい面白いですね、それを記事にしたらいいと思います。」と言っていただきとても嬉しかったのです。
確かに、今に至るまでのお話しは直接お会いした人にはしたことがあるくらいで、しっかりと伝えたことがない。そして、実はこのジャーニーの中で経験し、感じたことこそがホリスティックヘルスを体現したものと気づきました。
なので今回、山田ちとらさんに思い切って記事を依頼させていただき、素敵な記事を書いていただきました。

よろしければぜひご覧ください。

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あなたの「本当にやりたいこと」はなんですか?

稲墻麻子(いながき あさこ)さんの「本当にやりたいこと」は、自分、家族、友人、そして関わりのあるすべての人が心身ともに健康であることをサポートすること

現在、ホリスティックヘルスコーチとしてその「本当にやりたいこと」に精力的に取り組んでいる稲墻さん。個人個人のより良い心身の健康のために総合的な栄養学を軸にコーチングを行うかたわら、ワークショップやグループプログラムも開発しています。さまざまな観点から対話を重ねることで、クライアントの不調の原因をひも解いていき、より良い心身の状態へ向かって伴走していくお仕事ぶりは、さながら健康の水先案内人

でも、そんな稲墻さんご自身も、より良い心身の状態にたどり着くまでの道のりは決して平坦なものではなかったそう。

稲墻さんのホリスティックヘルスに至るまでのジャーニー、そしてこれからの展望について、じっくりと語っていただきました。

(取材・構成:山田ちとら)


15歳、単身でアメリカへ

――小さい頃から憧れていた職業はありましたか?

「好きだった洋画の影響もあり、高校と大学では映画に関わる仕事がしたいと思っていました。私は幼稚園からずっと同じ学校に通っていたのですが、幼稚園、小学校は楽しかったのに、中学校に入ったらいきなりルールに縛られて、一気に自分らしくいることが制限される感覚がありました。なので、高校1年生から単身留学を決意したんです。中学2年の時の個人面談で高校はアメリカに留学します、と担任の先生に伝えたら、先生が「えぇっ!」と驚いていたことが記憶にありますね。

そしていよいよアメリカに留学し、全寮制の高校に入りました。みんなに「ホームシックにならなかったの?」と聞かれますが、まったくならず(笑)。 むしろ意味のわからない校則がなかったことでのびのびとできて、どんどん自分らしさを取り戻していけたような気がします」

まさかの激太り


――アメリカでの生活を経て、健康についての考え方に変化はありましたか?

「完全にYES。まず、渡米して3ヶ月で体重が10kg増えました…。日本に一時帰国した際、成田空港に迎えにきた家族は最初私に気づきませんでした。やばい、私太ったんだって、そこで気づいたんですよね。

どう考えても寮で出てくるアメリカンな食事、そして外食やデリバリーで注文するピザや油っぽいチャイニーズフードなどが原因でした。寮にはカフェテリアがあったのですが、朝から晩まで開いていて、常にジュースやクッキー、ブラウニー、フルーツなどが食べられるようになっていて。単純に嬉しいのでよーく食べていました(笑)。

ヘルスコーチの勉強をして学んだのですが、アメリカでよく食べられている食事のことを「Standard American Diet」、略してSADダイエット(「哀しき食生活」という意も)と呼ぶそうです。 

今となってはなぜ10kg太ったか、理由をよく理解できますし、それを避けることも可能です。でも当時はそのような知識もなく、また、学校でも食生活に関する指導はなかったですね。 


だから、よし、運動すればいいんだ!と思って、筋トレ部に入った記憶があります。それから野菜とかよく食べるようにして。そうやってちょっと意識を変えたら、高校3年間で10kgの半分は痩せたんですよ。あとの半分は大学に入ってから自炊し始めたら勝手に痩せました」

ハリウッドのお膝元で映画とソーシャルメディアを学ぶ

「大学はロサンゼルスへ行き、映画学科に入りました。専攻は映画だったんですけど、マルチメディアについても学べるオプションを選んだんです。卒論には、海外に住んでいる留学生や、母国以外に住んでいる人がどのようにソーシャルメディアを活用し始めているのかを研究し、レポートを書きました。

当時最先端だったソーシャルメディアについて勉強できたことは、卒業後外資系の金融系企業への就職に繋がりました。その直後にリーマン・ショックがあって、ファイナンス業界が大打撃を受けて…。大学卒業前に起きていたら、就職できていなかったかもしれません」

ヨガインストラクターにならなかった話

――いつから健康に携わる仕事がしてみたいと思うようになったのですか?

「友達にヨガスタジオに行ってみようよって誘われたのがきっかけで、大学時代にパワーヨガにハマっていました。日本へ帰ってきてからもヨガを続けて、さらにもうちょっと深めたいなと思ってYoga Worksのインストラクター養成コースを受けたんです。

そのままヨガインストラクターになることもできたんですけど、当時はがっつりフルタイムで働いていたので、今は違うかもしれない、と思い直しました。

その時も、漠然と自分が健康になることってすごく大事だし、人を健康にするために何かできないかな、と思っていました。みんなのことをより健康にするために助ける仕事をしたいし、ヨガはその一部なんだけど、私が思い描いて実現しようとしていることを考えるとヨガ以外にも必要なものがある、とも。そんな想いを言語化できずに、そこで終わってしまったという感じですね。

そういうタイミングではなかったのかもしれません。でも、その時に「ヨガを深めたら自分のためにもいいし、今後の役に立つかもしれない」と思ったのがサインだったとしたら、それに直感で従ったことは自分のほんとうにやりたいことに近づく一歩だったとは思います」

再びアメリカへ

「次の大きなサインは2015年から2年間、夫の留学に伴いアメリカへ行ったことでした。それを機に、仕事をやめるきっかけができたんです。そういうきっかけがなかったら辞められなかったほど、すごく居心地が良くて、働きやすい会社だったので。

再びアメリカに行ったのは、私の人生を大きく動かした転機だったと思いますね。そこでの2年間で、自分で仕事を作り出したり、自分でクライアントを見つけたり、そういうフリーランスのような働き方を始めました。

自分の強みってなんだろう、自分が持っているその強みでお金を稼ぐってどんなことだろう?みたいことを考えられるようになったんです。今のホリスティックヘルスのビジネスを始める上では、とても大事な転機でした」

週3社員という新しい働き方

――その後、日本へ帰国してからご出産を経験されたのですね。

「日本に帰ってからは、ご縁があって経営コンサルティング会社で働いていました。そして2019年に第一子を産んで、6ヶ月ぐらいで仕事復帰しました。

当時は週3社員というユニークな働き方をしていたんですよ。家から働いて、子どもがお昼寝をしている時に仕事をしたり。さらに、その週3社員の傍ら夫が仕事のパートナーと立ち上げた会社でもマーケティング担当として週2で働いていました。

ところが、2020年の4月、いざ保育園入園という時に、コロナが猛威をふるい始めて…。保育園が4月から6月まで閉まることになったんですよ。仕方なく、また子どもを小脇に抱えながら家で仕事をする、みたいなのを2ヶ月間続けて、ようやく保育園に入れました。

大変なこともありましたけど、その週3社員っていう働き方のおかげでだいぶ余裕を持って仕事はできていましたね

コロナ禍での転職がターニングポイントに

――それからはどういう経緯でヘルスコーチという職業にたどり着いたのですか?

「コロナ禍に転職していなかったら、私はいま何をしたかなって感じです。

新卒で入社したのが外資系の会社だったので、もう一度そのような環境で仕事をしてみたいと思ったのが転職したきっかけでした。そしてたまたま就職活動中に元の職場で上司だった方と会う機会があって、オープンポジションがあるんですよと教えていただいて。じゃあダメもとで応募してみようかなと思い立ち、外資系会社に転職したんです

結果からお話すると、自分でも驚きましたが6ヶ月で退職しました。

コロナ禍真っ最中だったこともあり、仕事のすべてがオンラインだったんです。オフィスに行ったのは初日にパソコンをもらいに行った時と、退職日にパソコンを返しに行った時の2回だけ。上司にも、チームメンバーにも、一度も会って仕事をしたことがありませんでした。

辛かったのは、仕事を始めて右も左もわからない時に「すみません、ちょっと教えてください」が気軽にできなかったこと。さらに、普通のオフィスではみんなでランチに行ったり、コーヒーブレイクの時に雑談したりと、周りの人を知る機会や私のことを知ってもらえる機会が多くありますが、そのような機会も一切なかったんです。

コロナ禍ということで、こればっかりは誰のせいでもありません。ただただタイミングが悪かったのです。

退職を決める2ヶ月前くらいから、人に会えないこと、家で仕事をすることでプライベートと仕事の境界線を引くのが難しかったこと、そしてやりたかったクリエイティブな仕事に出会えなかったことなどが重なり、バーンアウト気味になってしまいました

完全にブラックゾーン*に入っていました。そもそも食事もやっつけ仕事みたいになっていて、自分が作るご飯が美味しくなかったんですよ。なんかもう、お腹に入ったら全部一緒だよねみたいな、そういう考えになってしまっていて。だから、子どもにも夫にも影響が出ている状態でした。

その時に、ほんとうは自分自身が健康であること、そして周りの人の健康のために何かをすることを仕事にできないかとずっと思ってきたというのに、私は一体何をやっているんだろう?そんな気持ちになったんです」

*ブラックゾーンとは、自分のバランスが取れておらず低覚醒の状態にいること。詳しくはTransformブログ『自分の状態を知るためのシンプルなツール 「レジリエンスゾーン」』をご覧ください。

本当にやりたいこととの出会い

「そんな時、夫に「本当は自分も、家族も友達も、さらにその周りの人たちをより健康にするための仕事がしたいのに」ってボソッと話したら、夫の知り合いがアメリカにあるInstitute of Integrative Nutrition(IIN)という学校で勉強をし始めたとのことで、もしかしたら私にも良いかもね、と教えてくれたんです。

IINが提供している無料のオンライン講義を見たときに、衝撃が走りました。私がやりたいと思っていることはまさにこれだ、と思いました。今これに出会ったのには理由がある。そして、今この道に進まなかったら絶対に後悔する、そう強く思いました。 

仕事を辞めたいと思ってはいたものの、その先に何をするかっていうのを決めてから辞めた方がいいよねとは思っていたんです。そんな時にIINの講義を見て、直感力をここまで使ったことってあるかな?というくらいに「これだー!」って思ったので、一旦仕事しなきゃいけない、稼がなきゃいけないっていうマインドを忘れて、腹をくくりました。

そして、IINでは1年間のプログラムがスタンダードなのですが、倍のスピードで進むアクセラレーションコースに進みました」

――ほんとうにやりたいことを始めてから、どのような変化がありましたか?

「2022年の1月からIINで学び始めてからのトランジションはすごかったですね。不健康な状態から一気に健康に上がっていきました。学んでいることがとにかく楽しくて

実際に授業を受けてみて、たくさんの変化が起こりました。まず、IINはヘルスコーチ養成学校なのですが、クライアントのことを考える前にまず自分をクライアントとして扱うことから始まります。学んでいることを自分で実践して、自分で人体実験をしていくわけなんですが、それで自分がどんどん健康になっていくんですよね

稲墻さんに実際に起きた変化の代表格はこちら

あと、直感力って大事だなとすごく思ったんですよね。実は、ヘルスコーチの勉強をしているとき、直感力やシンクロニシティについても学ぶんです。たまたまこういうことが起こったとか、たまたまこの人とここで会ったとか、そういう偶然を受け入れていくためには、やっぱり直感で感じ取ることが大切なんじゃないかっていうのはすごく思い知らされたという感じです」

仕事がJOYになった

――今の仕事が自分の本当にやりたいことだという確信はありますか。

「あります。やっぱりセッションしているときも楽しいんですよ、私が。仕事がJOY(ジョイ、喜び)だという状態は、まさにこれだなと

――今後ホリスティックヘルスコーチとして達成したいことは? 

「『ホリスティックヘルス』という観点で健康をみていくことがどのようなことかを、より多くの人に知ってもらいたいです。 


健康を語る上では「食事」と「運動」だけではなく、生活する上で日々関わる12の要素が深く関係していることを知っていただくことで、「なぞの不調」を減らしていきたいです

まずは、健康を語る上ではご自身の今の状態を知ることが本当に大切だと思っています。自分を大切にすることでどのような変化が起こるのか、小さな一歩でも良いのでぜひ試していただければ嬉しいです!」



ここまでお読みいただきありがとうございます。より詳しいホリスティックヘルスの説明はこちらのブログやYoutube動画ご覧いただけますので、ぜひご一読いただけますと嬉しいです。

ご質問やコメント、プログラムのお問い合わせなどいつでもお気軽にご連絡くださいね。


稲墻麻子(いながき あさこ)
Healthiest Me
Email: a.inagaki@healthiestme.net 
Website: https://healthiestme.net/
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