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あなたも「LOHAS」層かもしれない!!

近年、よく耳にするようになったSDGs(Sustainable Development Goals、持続可能な開発目標)。世界が同じ目標を掲げて、経済活動や生活をしていこうと定めました。とは言っても、実は2016年から掲げられていた目標であり、ここ5年間でやっと浸透してきた感じです。

SDGsに興味を持ったので勉強していると、「LOHAS」という言葉を見つけました。よく調べて見ると、SDGsの中でも健康と環境への意識が強い私にとって、とても共感出来る言葉でした。今回は「LOHAS」についてお伝えします。

「LOHAS」という言葉を聞いたことはありますか?

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 「LOHAS」とは、「Lifestyles of Health and Sustainability」の頭文字をとった略語です。意味は、「健康と環境への意識を高く持って、持続可能な社会生活を心がける生活スタイル」のこと。

 「LOHAS」は1990年代の後半にアメリカのコロラド州ボールダー周辺で生まれたビジネスコンセプトです。国の政策と地球環境の持続性に危機感を持った人たちが、ビジネスを通じてパラダイムの創造を目指したことが、「LOHAS」の始まりと言われています。

「LOHAS」のカテゴリー

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「LOHAS」をカテゴリーに分けて考えると、以下の5つに分類されます。

①持続可能性                 再生可能エネルギー、グリーン都市、フェアトレード、エコ建築素材、代替交通、省エネ製品など
②健康的なライフスタイル           天然・有機商品、飲食品、サプリメント、パーソナルケアなど
③代替医療                  鍼灸、ホメオパシー、予防治療など
④自己開発(自己成長)            セミナーなどの参加、ヨガ、ダイエット、瞑想など
⑤環境に配慮したライフスタイル        エコ住宅、有機・再生繊維製品、環境負荷の低い電化製品など

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私たちの身近なものを例にあげると、

持続可能な経済は、電気を太陽電気にする   ②健康的なライフスタイルは、オーガニックや無添加の商品を選択する              ③代替医療は、薬に頼らず鍼灸や漢方薬を利用する                      ④自己開発は、ヨガやピラティスを習う、興味のある分野について勉強する            ⑤環境に配慮したライフスタイルは、エコバックの利用、タンブラーの利用、省エネ家電を選択する

などです。

「LOHAS」思考の人はこんな人!

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LOHAS層と呼ばれる人たちの特徴は4つあります。

①環境と健康に関心が高く、実際に行動に移している。                     ②社会的課題に対して意識が高い。       ③自己啓発、精神性の向上に関心が高く、購買意欲も高い。                   ④気に入った商品を家族や友人に勧めるなど、発信力が高い。

単に環境に配慮するだけではなく、家族や地球の健康、さらには社会の将来性にまで関心を持っています。

 私は、健康のためにオーガニック食品や無添加な食品を選んだり、大好きなカフェに行くときはマイタンブラーを持参します。また、自己啓発本が大好きで、近所の蔦屋書店と図書館への出没率は高く、ピラティスも始めました。自分が関心を持ったことに対してはすぐに実践し、本当に良いか悪いかを判断します。私は確実にLOHAS層です。笑

みなさんはいかがでしょうか?LOHAS層でしたか?

「LOHAS」が目指すもの

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「LOHAS」スタイルとは、シンプルでナチュラルであると同時に心も豊かな暮らしのことです。本当に自分の好きなものやことにはこだわり、流行には流されない本物思考が大切になります。多くのものを持つよりも、「持たないことを選ぶ」豊かさも目指しています。近年でいう、ミニマリストや断捨離などの思考にも似ていますね。

私はホテルのような空間に憧れて、ミニマリストや断捨離、こんまりさんの本を熟読し、だいぶ持ち物が減りました。まだ理想の空間には遠いですが、自分の好きなものだけに囲まれた空間はとても気持ちがいいです。

日本はLOHAS的価値観を持った国

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LOHAS的価値観を評価するためにアンケートを実施した結果、アメリカのLOHAS層は人口の26%であったのに対し、日本は29%と日本人の方がLOHASへの意識が高いことがわかっています。その答えは、日本の伝統的文化が関係しているのではないかと言われています。

日本の伝統的な食生活は、穀物や野菜類を中心としておりとても健康的です。家屋も木材やワラを利用しており、日本の気候風土に合わせて建てられています。お風呂の水は家族で共有し、トイレの排泄物は田畑の肥やしとして利用するなど、生活の中で上手く循環していました。エコロジーやリサイクの概念がない時代から、日本人は当たり前として行ってきたのです。

文化背景を見て見ると、日本人は自然と共存することが上手な人種であると思われます。そのため、シンプルで天然素材にこだわった商品を販売する無印良品が、日本で受け入れられ人気があるのも納得しますね。

まとめ

今回、LOHASについてお伝えしましたが、日本で流行したのが2006年くらいで、残念ながら現在はあまり目にすることが少なくなってきた言葉のようです。たまに、健康志向のレストランやリラクゼーションサロンの店名として見ることがある程度になってしまいました。今はSDGsへの関心が急激に高まっていますからね。しかし、SDGsの項目にもある健康と環境に意識を向けた生活をするのがLOHASです。SDGsで何か自分に出来ることはないかな?と思っていた方には、LOHASはとても生活に取り入れやすいライフスタイルなのではないかと思います。自分や家族の健康を考えることが、環境を考えることにも繋がります。

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