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芯のある強さは人を惹きつける

先日この映画を観た。

2002年にアメリカで公開された
「Legally blonde」である。
このタイトルを直訳すると
「法的なブロンドヘア」の様になるが、
日本語タイトルは「キューティー・ブロンド」と
なっている。

この話はブロンドヘアを持ち、
ビバリーヒルズに住むお嬢様、
そして大学でオシャレ街道を突き進む主人公
エル・ウッズが
彼にフラれたことをきっかけに
彼を再び自分に振り向かせるべく
ハーバード大学の法科大学院に入ると
言い出すことから始まる。

この話を最初見始めた時には
正直観るのが辛いのではないかと
私は思っていた。

なぜなら、前半で描かれている主人公エルは
自分のアイデンティティを理解してくれる
特殊な環境の中で生きており
そこから飛び出すと”イタい”と言われてしまうような
危うさがあったからである。

実際、彼女がハーバードに行き始めて
その感覚が間違いではなかったと知る。

入学したときからエルは明らかに浮いており
それ故に周りに何かを言われたり
軽い嫌がらせを受けたりもする。

だが、彼女はそれに全くひるまない。

むしろ、その悔しさをバネにしつつ
自分のアイデンティティを誇りにして
立ち向かっていくのである。

これまで強い主人公が活躍する物語を
色々みてきたが、
この話で出てきたエルのように
芯が通った強さがある人は
あまりたくさんいない気がする。

そんな彼女の姿は
見ていてとても気持ちがいいのだ。

そして、もう一つ彼女を見ていて
強く感じるポイントが
「類は友を呼ぶ」ということである。

先ほども書いたように、
ハーバードに入った当初エルは明らかに
周りから浮いてしまっていた。

だが、そんなエルは持ち前の行動力で
自分を理解してくれる居場所を見つけ、
そして、いつしか大学院の中でも
彼女の行動力が仲間を引き寄せ始める。

あまり書くとネタバレしてしまうので
内容は詳しく書かないが、
とあることがキッカケで一度は
弁護士になることをあきらめかけるシーンがある。

だが、そんなときに彼女を助けてくれる人がいた。

それは最初彼女に対してハーバードの
洗礼を浴びせた先生であった。

その見た目故に勘違いされがちなエルであるが、
彼女の強さ、行動力は成果にもつながり、
周りにも仲間が増えていく。

映画の中の世界なので、現実はこんなにも
うまくいくことばかりではないとは思うが、
私達がこのエルから学ぶことは
とても多いのではないかと思うのだ。

人はどうしても見た目や性別などで
印象を左右されてしまう生き物である。

そればかりはどうしようもない。

だが、それを言い訳にして前に進まない限り
1㎜も前に進むことはできない。

周りの目を気にしないことは
言葉で言うほど簡単ではないが、
自分の信念を信じて前に進み続けていれば
周りの声はそれほど気にならなくなるものなのだ。

ついつい立ち止まってしまうからこそ
私達は周りの余計な声を聞いてしまう。

そして耳をふさいでも聞こえてきてしまう声に
さらに歩みを止めてしまう。

このような時に本当にすべきことは
自分が信じる道をひたすらに進み続けることなのだ。

高速道路を運転していると外の景色が
あまり見えなくなるように、
ひたすら前を見て動けば、周りの景色も雑音も
気にならなくなるものなのである。

何だか、そんなことをこの映画から
教えてもらった気がする。

ちなみに、主人公のエル・ウッズは
外に出るときキメキメのファッションで
出かけているのだが、
部屋の中などで見せるナチュラルな髪型や
服装の方がずっと魅力的だと思うのは
きっと私だけではないだろう。

ブロンドヘアに対するイメージは
もともとあまりなかったが、
アメリカの人にブロンドヘアについて
憧れがあるものなのか、
どんなイメージがあるのかを
聞いてみたいと思った。

とても元気をもらえる映画で、
プライム会員なら無料で見れるので
ぜひ観たことない方は視聴してみてほしい。

ちなみに、この作品はシリーズ化されて
第三弾まで映画化されているが、
エル・ウッズのその後の話を
ドラマにしたものが近々公開されるという
話があるらしい。

今回私が見た初作から20年以上の時が経ったが
どんな感じの作品になるか今から楽しみである。

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