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人は爆発的な力を出せる生き物

昨日は実家の引っ越しであった。

私が生まれ育った家から違うマンションに
引っ越しをするというもの。

実家には母が一人で住んでいるので、
それほど荷物はないだろうと高を括っていたが
いざ出してみると次々に出てくる多くのモノ。

2週間前に兄と母の3人でそれらを出して
大幅に捨てたのだが、
実際引っ越しをしてみてもその荷物は
非常に多いものであった。

昨日の私のミッションは引っ越し業者に
お願いしていない荷物たちを新居に搬入し
新居で足りないものを調達すること。

引っ越し業者の方が来るのが午後2時頃。

その頃には上記のミッションをクリアして
業者の方が去った後に開梱して片付けるという
作業に当たらなくてはならない。

どう考えても時間がかかるのは目に見えているので
昨日は始発電車で実家に向かい、
早朝からやっているレンタカー屋に行って
軽トラックを借りることにした。

私の住む家から実家まで2時間の道のり。
車を借りて実家に到着した時点で時間は8時頃。

既に到着していた兄と共に早速軽トラックに荷物を積み込み
新居に移す作業を4往復した後、
買い出しに出かけ、それを新居に搬入すると
時間は既に12時頃になっていた。

目の前にあるミッションを無我夢中でこなしていると
時間というものは驚くような速さで
過ぎていくものらしい。

もうすでに元実家はガスも止めているので
近くのラーメン屋に3人で食べに行くことに。

そして、帰ってきてから再び作業を再開すると
母の携帯に引っ越し業者より
予定よりもかなり早く入れそうと連絡があった。

我々としては早いに越したことはないので了承し、
私はあわてて新居で既に搬入したものを
収納する作業と、
午前に新たに購入した家具を組み立てて
設置する作業を始めた。

ほどなくすると外からトラックがバックする音が
聞こえてきたので、ドアを開けてスタンバイしていると
引っ越し業者の方がやってきた。

実家からは2棹タンスや冷蔵庫、
そして大量の段ボールを持ってくることに
なっていたのだが、
驚いたことにやってきた業者さんは2人で
男性一人と女性一人のペアである。

本当に大丈夫なのかと思い見ていると
驚くような速さでトラックから荷物を下ろす女性。

そして、それを驚くような速さで台車に乗せ
部屋の前に置いたかと思うと
これまた驚くような速さで軽々とかついで
それを指示した場所に置いていく男性。

その連携と作業の速さは見ていて
気持ちよくなるほどであった。

ものの30分ほどで搬入が終わり、
颯爽と去っていく2人。

ちょうどそのタイミングで義姉が
手伝いにやってきてくれたので、
3人で搬入された多くの段ボールを開梱し
片付けていくことに。

開梱して片付けてを3人で繰り返していると
17時頃にはおおむね荷物の片付けは終わり、
何とか住むには問題なさそうな状態になった。

これで今日のミッションは終了である。
一日お世話になった軽トラックを返し、
作業を終えた。

そこで改めて新しい部屋を見渡すと
以前の家で置かれていた家具たちがあるおかげか
不思議と全く新しい家という感じがしない。

そして、それと同時に私はあることを思った。

それは、人が一人でできる事は限られているが、
案外必要な時には爆発的な力を出すことができる
生き物だということである。

実質昨日は母、兄、義姉、私と
引っ越し業者2名の合計6人で作業を行ったが
あれだけあった荷物を運び設置するところまで
一日で完了させることができた。

やったことをリスト化してみると
とんでもないボリュームになるだろうが、
そんな大きなタスクもその気になれば
こなすことができるものなのだ。

もちろんこれを毎日やれと言われれば
それは無理であろうが、
何だか自分たちが持っている力は
思っているよりも大きいと知れて
とても嬉しい一日になった。

ちなみにその後4人で食事に行き
久々にビールを飲んだのだが、
帰りに乗った新幹線で乗り過ごしてしまい、
予定時間よりも1時間遅く帰宅してしまったのは
ここだけの話である。

体の疲れが大きい日の飲酒は要注意である。

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