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ブックオフで見えた家族の性質

昨日久々に家族でブックオフに行った。

ここ最近あまり行けていなかったのだが、
近々海外への出張があることもあり、
移動時間に思い切り読んで、現地で捨てて帰れるような
そんな本が欲しかったのだ。

私の家族も皆揃ってブックオフが好きである。

新書ではなかなかお目にかかれないような
本にも出合うことができるし、
安いので気兼ねなく買うことができるからである。

車で目的地に到着し、私はさっそく110円コーナーから
物色を開始することにした。

毎度ブックオフに来るたびに驚かされるが
「え?この本も110円なの?」と思うことの多さである。

中には今の時代に全く合わないような
古ぼけた本も混ざってはいるが、
今でも十分に読んでためになるような本が
そこにはゴロゴロと転がっている。

久々に訪れたということもあり、
私は既に8冊の本を手に抱えていた。

そこから次は普通の値段のコーナーに
入っていったのだが、
そこにはつい最近発行されたばかりの本も
並べられていたりして、
もはや新書の本屋と変わらないような
感じがした。

そこでも面白そうだと思う本を物色すると
滞在時間は10分に満たなかったと思うが
合計11冊もの本を手にしていた。

これ以上購入してしまうと、置く場所が無くなってしまう。

それが懸念だったので、
昨日はそのまま会計を済ませたのだが
会計は2000円弱であった。

2000円÷11冊=182円/札
この値段でこんなにワクワクと知識を買えるのは
まさにワンダーランドである。

私にとってみればディズニーランドよりも
ワクワクする場所かもしれない。

そんな風に思っていたのだが、
帰りに車を走らせていると、
妻はあまりいい本が置いていなかったと
ぼやいていた。

妻も2~3冊は購入してはいたが、
お目当てだった株式投資関連の本は
イマイチだったらしい。

だが、ここで私は一つの疑問に当たった。

「こんなに面白そうな本だらけなのに
なぜいい本がなかったと妻は思ったのだろうか」

夫から言うのも何だが、妻は一般的にいえば
頭がいい人だと思う。

学歴という面でも、持っている資格で見ても
驚くべきものだが、
そんな妻であれば、当然色んな本に興味を
示してもおかしくないと私は思っていた。

だが、妻はお目当ての分野だけを見て
いい本がないと判断していたのである。

これはつまり、妻は興味の範囲が極めて限定的で
私は逆に広すぎるということなのではないだろうか。

妻は比較的物事に飽きやすいタイプだが、
何かにハマるとそればかり追求している。

それ故に、一つのことに取り組みだすと
爆発的な力を発揮することができ、
何かの成果を出すことができる。

彼女はずっと英語が好きで軽く勉強は
し続けてはいるが、
一時英語の勉強にハマった頃には
ヒマさえあればずっと英語の勉強をしていたほどである。

一方私はというと、何かをし始めると
細く長く続けていくタイプである。

なので、成果が出るまでにとても時間がかかってしまうし
成果が出るまでに色んなものに興味を持ってしまうので
一つの物事にかけるエネルギーは必然的に低くなってしまう。

だが、その性質故か物事を継続する力には
非常に長けていると思う。

昨日久々に行ったブックオフではあるが、
見事に夫婦の性質の違いが買ったものに現れていたのだ。

そこで、ふと私の中に次の疑問が出てきた。

「我が家の子供たちはどちらのタイプなのだろうか」

息子の手を見てみるとサッカーの本が1冊だけ。
娘の手を見てみると、色んなジャンルの本が沢山。

どうやら妻の性質は息子に、私の性質は娘に
見事に引き継がれたようである。

日ごろ自分も含めて家族の性質を考える事は
あまりないものであるが、
何気なく行ったブックオフで改めてそれぞれの
性質を感じることができた。

やはり私はブックオフが好きである。

ちなみに、11冊も買ってはきたものの、
既に2冊を読み始めて1冊を半分強読み進めてしまった。

このペースで読んでしまうと
出張までに読む本が無くなってしまう。

自分が本を読むスピードも考慮しておけばよかったと
今更になって後悔したのはここだけの話である。

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