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ナゾの腹痛の原因を突き止めよ

親に感謝していることは沢山ある。

もちろん親が育ててくれたからこそ
今の私があるのだから、
そこには最大級の感謝をしているのは
言うまでもない。

しかし、私には2つ親からもらった
有難い特徴があり、
この歳になってそれらに感謝することが多い。

一つ目はお酒を飲める体である。

お酒が飲める体であることで
学生の頃や職場で比較的スムーズに
なじむことができたと思っている。

今となってはアルコールを自らの意思では
摂取しなくなったが、
人との付き合いで飲まなくてはならないケースでも
躊躇なく飲めるのは、自分は飲める体だという自信が
あるからに違いない。

そして、二つ目は強いお腹である。

男性の中には結構お腹が弱い人が多い。

しかし、私はこれまで海外生活経験の合計が4年半ほどになるが
まともにお腹を壊した経験はたった1度きりである。

マレーシア、ベトナム、中国、タイが
主な滞在先であったことを考慮すると
私のお腹がいかに強いかはご理解いただけると思う。

言うまでもないが、私は決して日本食ばかりを
食べてはいない。

むしろ「郷に入っては郷に従え」を
自ら実践するタイプで、
一緒に出張に行く人からは
「よくそんなモノを食べる勇気が出るな」と
半ばあきれ顔を言われることもある。
注※決してゲテモノが好きなわけではない

そんなお腹を親が授けてくれたので
私はこれまでお腹が原因で行動を制限されたことが
ほとんどない。

先ほども書いたように男性の中にはお腹が弱い人が
結構多く、
そういう方と一緒に行動をすると
案外お腹を理由に行動が制約されることが多いことに
気が付くものである。

例えばお腹が弱いがゆえにトイレがある場所を
常に確認する癖がある人や、
一定時間以上電車に乗るときには
トイレがある車両を選んで乗る人などが
私の周りにもいる。

幸い私はこのような制約を受けずに
これまでの人生を生きてこられたのは
親が強いお腹を授けてくれたからこそだと
感謝している。

ところがである。

ここ数年時折お腹の張りを感じることが
増えたのである。

別にお腹を下すわけではないが、
お腹が張って痛みを感じたり
苦しさを感じるのだ。

一番最初に感じたのは一昨年9月に
ポーランドに出張に行ったときのことである。

Door to Doorで24時間を超え、
飛行機に乗っている時間だけで16時間という
非常に辛い移動であったが、
なぜか現地に到着してから私はしばらく
お腹の張りが原因で苦しかったのである。

最初は一過性のものだと思っていたが
その張りは結局3日ほど続き、
ようやく治ったと思ったら、
日本に帰国した後に再びお腹の張りを
数日感じる羽目になってしまった。

別に食事ができないほどでもなければ
眠れないほどでもないので
劇的な害があるわけではないが、
明らかにQOLが下がってしまう。

一体なぜこんなお腹の張りを
感じてしまったのだろうか。

長時間のフライトが問題であるのは
間違いないだろうが、
過去にもこのぐらいのフライトは
何度も経験してきて感じたことはない。

結局原因はわからないまま
お腹の張りをしばらく経験せずに過ごしていると
ある時会社から社用車で2時間半ほどの距離まで
出張に出る機会があった。

この時は私を含め3名での移動である。

交代で運転をすることにして、
途中1度休憩を挟んで行ったのだが、
どういうわけか現地についたあたりから
再びポーランドに行ったときと同じような
お腹の張りと腹痛を感じ始めた。

結局私はその症状を抱えたまま出張を終え、
翌日に気が付くとお腹の張りは解消していた。

今回は道中1時間半ほどで休憩をしていたし、
何といっても総移動時間は休憩なども含めて
約3時間である。

こんな時間でお腹の張りが再現してしまうならば
どこに出張に行くときにも
私はこの症状を抱えていなくてはならない。

そう考えると何だか暗澹たる気持ちになってきた。

一度診察を受けてみようか。
そんな風に思い始めたとき、
私は再び片道2時間半の出張に出る事になった。

しかも今回は私一人である。

本来一人なら公共交通機関で移動したいところだが
サンプルを持参しなくてはならないので
こればかりは仕方がない。

前回同様、1時間半ほどの場所にある
サービスエリアで休憩をはさみながら
車を走らせた。

ところが、現地に着いた時にも
帰社した後も、私は全くお腹の張りを
感じることはなかったのである。

条件は前回と何ら変わっていないはずなのに
一体なぜだろうか。

この要素をちゃんと満たすことができるなら
長時間移動でもお腹の張りを避けることが
できるのではないか。

そう思ったとき、私の頭に一つの仮説が
浮かんできた。

もしかすると一人で移動する時には
自由なタイミングで放屁できたのが
お腹の張りを抑えた要因ではないだろうか。

別に私はおならをよくするタイプではないし
家族からも「パパのおならは聞いたことがない」と
不思議がられるほどであるが、
最近トイレで大用を足すときにはガスが
出やすいとは思っていた。

飛行機での移動や複数人での車の移動は
当然ながら放屁はNGである。

しかも飛行機ならば気圧の低下も相まって
なおさらガスが発生してもおかしくはない。

恐らく無意識のうちに放屁を我慢して
お腹の中にガスが溜まって
その結果、苦しくなっていたのであろう。

ガスが溜まるだけなら、風船のように口を開けば
スッキリしそうな気もするが
一定量以上溜まるとなかなか出ないのかもしれない。

この仮説に至ってから、
長距離出張に出る際にはこまめにトイレ休憩を取り、
トイレ休憩の際には便意はなくとも
個室に入り、ガスを出すことを意識するようにした。

すると、それ以降例のお腹の張りを
感じることが無くなったのである。

これまでも長時間移動を経験してきて
この症状に苦しまなかったのは
かつて私は飛行機の移動でビールを飲んでいたので
小まめにトイレに行っていたからであろう。

この体で40年間生きてきたが
まだまだ分からないことばかりであるし
全くコントロールしきれているとは言い難いが
何だか少し自分の体を理解できたようで
うれしくもある。

娘はいまだにほとんどお腹を壊したことがないので
恐らく私が親から譲り受けた強いお腹を
引き継いでいるだろう。

近いうちに彼女に長時間移動で
お腹が痛くならない秘訣を教えてやろうと思う。

とはいえ、彼女はどこでもプッとおならをして
テヘっという顔をするので
心配する必要はないのかもしれないが。

ちなみに先日家族でいちご狩りに行ったとき、
午前にいちごを食べたのだが、
夕方ごろに何度もおならが出そうになって
トイレに駆け込んだ。

さつまいもはおならが出ることで有名だが
実はいちごもおならが出やすいのかもしれない。

いちご狩りに行かれる際にはご用心あれ。

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