見出し画像

「透明感」とは何か?

先日いつものようにスマホで映画を観ていると
とても綺麗だと思う女優さんが出ていた。

ここ最近映画を沢山見るようになったとはいえ、
色んな年代の映画を観ているので
私は映画俳優には詳しくない。

中には名前が知られていない俳優もいるので
仮に「あ、この人綺麗だな」と思う女優さんが
出てきたとしても、
その人が誰なのかピンとこないことが多い。

案の定、私が綺麗だと思った女優さんを
ネットで調べてみると、
あまり有名な方ではなかった。

俳優という仕事は見た目だけでなく
演技力が大切なのは言うまでもないが、
偶然出た映画がヒットするなどの
運的な要素も大きいのかもしれない。

そんなことを思っていると
ふとある言葉が頭に浮かんできた。

それは「透明感」という言葉である。

私自身この言葉を使うことはほぼないが、
なぜか女性はよく使うイメージのある言葉である。

「透明感のある素肌」「透明感のある唇」のような
使い方をするとともに、
「透明感のある女優」という言い方もされるので
ふと私の頭に浮かんできたのだ。

だが、正直言うと私はこの言葉の定義が
全くわからない。

とにかく清潔感があって綺麗ぐらいのイメージで
それ以上の感覚はわからないのだが、
かつて私はある映画を観ているときに
この言葉を自分の口から出したことがある。

それが私の好きな映画LaLaLandの主演
エマ・ストーンを初めて見た時である。

正直言うと私はエマ・ストーンの顔は
好みかどうかでいうと好みではない。

とても美しいと思いはするが、
私が好きな顔かどうかというとそうではない。

にもかかわらず、
この映画を初めて観た時私の中には
透明感のある女優という言葉が浮かび、
見終わった後に妻にこのことを言った。

恐らく人生で初めて「透明感」という言葉を
口に出した経験である。

そして、それ以降色んな映画を観てきたが
不思議なことに同じ感想を持ったことは
一度もない。

よく考えてみるとことはとても
不思議なことである。

では、そもそも透明感とは一体
どのような様を表す言葉なのであろうか。

まず先ほども書いたように清潔感がある
見た目であることである。

肌や歯、髪の毛に手入れがされていて
清潔感があることは必要条件の一つであろうが、
この点に関しては映画に出る女優さんなら
ほぼ皆がクリアしている条件であろう。

では他の条件はどのようなものか、
そう考えた時に私の頭の中で真っ先に浮かんできたのは
ナチュラルメイクであることである。

ではナチュラルメイクとは何か?と問いかけだすと
沼にはまるのであえて考えないが、
間違いなくナチュラルメイクであることは
私の中で”透明感”にとって重要な要素だと思う。

何度も観た今となってはLaLaLandでのエマ・ストーンは
取り立ててナチュラルメイクでもない気がする。

しかし、この映画を初めて観た時の私の印象は
とてもナチュラルメイクの綺麗な女優さんという
印象であった。

多くの男性がそうであると思うが、
私は化粧が濃い女性があまり好きではない。

化粧をするならばナチュラルメイクでいて欲しいし、
極端なことを言うならば
化粧はファンデーションをして眉毛を描くぐらいで
十分ではないかと思っている。

そんなのは化粧をしない男性だから言えるのだと
思われる方もいるかもしれないが、
こればかりは私の好みなので仕方ない。

これまで色んな映画を観てきたが
その中でもエマ・ストーン以外に「透明感」という
言葉が合う女優さんに出会ってこなかったことを思うと、
殆どの女優さんが私の目には
化粧が濃く見えているのかもしれない。

映画に出てくるような女優さんは
間違いなく多くの人に影響を与える。

そう考えると、もはや女優さんに限らず
私の中での「透明感がある人」が減って
来ているのかもしれない。

そもそも透明感という言葉を考えると
一体何が「透明」なのだろうか。

透きとおったクリスタルの美しさに
その人の美しさをかけているのかもしれないが、
化粧が透明に近いと考えると
私的にはシックリくる気がする。

以前に妻が
ナチュラルメイクは案外時間がかかると
言っていた。

透明に近いのに時間がかかるとは
なかなか化粧とは奥が深いものである。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?