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フランス語に要注意

今日は新年最初の更新となった。

さて、そんな新年最初の更新であるが
今から書こうと思っている内容は
正直あまりためになる話ではない。

純粋に私が感じたことを書いているので
もしかすると異論や反論を持たれる方も
いるかもしれないがご容赦頂きたい。

私は日ごろからテレビを見ないのだが、
昨日は大晦日ということもあり
我が家のリビングでもテレビを流していた。

どういうわけか年末は音楽番組が多い。

私自身音楽は好きなのだが、
新しい曲にあまり興味がないので
2022年に音楽番組を見る機会はほとんどなかった。

次々に出てくる初めて見る人たち。

スーパーや子供たちの習う水泳教室で
BGMとして流れている有線放送で
聞いたことのある音楽が流れてきて、
「この人がこの曲を歌っているんだな」と
妙な関心をしながら聞いていた。

そんな中、とあるメガネをかけた女性が
画面に現れた。

歌い始めると鬼滅の刃の主題歌である。
昨年よく耳にした曲の一つなので
他のアーティストよりも注目度を上げて
歌う姿を見ていたのだが、
妻にこのアーティストのことを言っても
どうにも話がかみ合わないのだ。

なぜかと言うと、私がその人のことを
Aimer(アイマー)と呼んでいたからである。

アーティスト名に何のルビも振られていないので
てっきり英語読みをするのだと私は
勘違いをしてしまったのだ。

妻がふと気づいて「それはエメって読むんやで」と
教えてくれたのだが、
私的には納得がいかなかった。

Aimerとはフランス語で「愛する」という意味の
動詞である。

英語で言うならば「Love」さんということになるが、
私たちにとってフランス語はあまりに
ポピュラーではない。

もちろんフランス語から日本語になった言葉も
沢山あるのだが、
それらはクロワッサンやカフェオレのように
日本語表記をされているものである。

croissant(クロワッサン)と書かれれば何のことか
わからない人は多いはずなのに、
どういうわけかAimerはそのままで放置されているのだ。

たしかに番組のアナウンスの中で
「エメさん」と呼んでいたので、
それで気づくじゃないかと思うかもしれないが、
頭の中で「アイマー」と思い込んでいくらアナウンスを聞いても
その中から「エメ」という単語を聞き取ることは
極めて難しいことなのだ。

人の名前なのでブランド名と同じように
勝手に変更することはできないが、
せめてルビを振ることはできるはずである。

音楽番組は既にその曲を知っている人だけでなく
初めて聞く人に向けても放映されているものなのだ。

幸い私は今回妻にだけ指摘されたので
なんの問題もなかったが、
部下と話をしているときに「アイマー歌ってたな」などと
私が言おうものなら、きっと部下からバカにされたであろう。

なぜ私が今回こんな記事を書こうかと
思ったかというと、
以前に同じような失敗をして
恥をかいたことがあるからである。

当時はまだ妻と付き合っていた頃であった。

妻が旅行用のバッグを見たいというので
繁華街にある百貨店に一緒に行った。

色んなメーカーのカバンがずらっと並んでいたので
最初は妻と一緒に見ていたのだが、
妻は一度悩みだすととても時間がかかるのだ。

しびれを切らした私は少し他も見てくると言って
他の展示も見ることにした。

その中で一見のお店で妻が求めているような
バッグが置かれているのを発見したのだ。

これはしめたと思い、私は妻のもとに駆け寄った。

その時妻は百貨店の店員さんと話をしていたのだが、
少し割り込ませて頂いて妻にそのことを伝えた。

「なんていうお店のやつやった?」と妻が聞くので
私は見たままに答えた。「アグネスビーやったよ」。

ポカンとする妻と店員さん。

それもそのはずである。正解は「アニエス ベー」だったのだ。
スペルはagnes b なので、私は完全に英語読みで
読んでしまっていた。

それに気づいた妻は少し恥ずかしそうに
店員さんと離れ、その後私に耳打ちして
正解を教えてくれたのであった。

結局その時には妻はアニエスベーのカバンを
購入したのだが、
私にとってなんだか屈辱的な出来事として
記憶にこびりついていたのだ。

ちなみにアニエスベーもフランス語読みである。

まさにAimerと同じなのである。

だからこそ、昨日感じたモヤモヤ感を
記事にしようと思い立ったのだ。

残念ながら私が記事に書いたところで
何も変わらないことは百も承知である。

しかし、私と同じようにフランス語読みを
そのまま英語読みしてしまい、
恥ずかしい思いをする人が
この記事を読むことで一人でも減れば
嬉しく思う。

新年最初の記事がこんな内容となったが
今年も変わらずお付き合いいただけると嬉しい。

ちなみにこんな記事を書こうとTwitterを見ると
どうやら年が変わるタイミングで
Aimerさんがご結婚されたとのニュースが流れてきた。
これも何か運命的なものなのかもしれない。

今日のスポーツ新聞にAimer(エメ)とルビが打たれて
いることを願わずにいられない元旦の朝であった。









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