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繰り返すギックリ腰を改善し、お子さんを抱っこしてあげられるようになった女性のお話

こんにちは。

奈良県生駒市にあります、はぎの台整骨院の松本です。

卒業や入学シーズンは、小さなお子さんを抱っこするシーンが多く見られます。僕も抱っこのシーンは見ているだけでホッコリして大好きです。

しかし腰痛のせいで抱っこをしてあげたくてもできないと悩まれる方もおられるのではないでしょうか?今、お腰に不安がある方は、是非ともこのまま読み進めてください。きっと腰痛改善のお役に立てると思います。

患者さんの概要

以前からご通院してくださっていた30代の女性が、ご出産を経てしばらくしてから腰が痛いと感じることが多くなったとご相談に来てくださいました。

お話を聞かせていただくと、ずっと腰が痛いというよりも、ふとした動きの瞬間にピキっと走るような鋭い痛みがあり、いわゆるギックリ腰が頻繁に起こるようになったとのこと。

いきなり強い痛みに襲われるのは、本当にイヤですよね…。

詳しく状況をお聞きしていくと、寝たお子さんをベッドに置く時や、ぐずった時に抱き上げる動作の時に痛みが走ることが明らかになりました。しかし、お子さんがおられる方ならお分かりだと思いますが、この動作は毎日当たり前に何度も行わなくてはならない動作です。

避けようのない動作で痛みが出る不安があるというのは、精神衛生上よろしくありません。またご本人さんは、抱っこしてあげられないことで「お子さんとの関係も悪くなるのではないか?」と不安も持たれていました。

今までは治るまでごまかしながら動いてきたそうですが、ずっとこんな気持ちで過ごすのは嫌だし、母親として当たり前に抱っこしてあげたいと思われて、今回ご来院いただくことになりました。

ギックリ腰のメカニズム

お身体の検査をさせていただくと、お腰はもちろんお尻回りや太ももといったお身体の中心に近い部分がことごとく硬くなっていました。

お子さんを抱き上げたり、寝たお子さんをベッドに置く時は必ずしゃがむことになります。実は現代人はしゃがめない人が増えていると報告されています。生活様式の変化(和式から洋式トイレ、畳から椅子、農作業からデスクワークなど)によってしゃがむ機会が減ったことが原因だそうです。

しゃがむ時は、本来であればお尻や脚が先に動き始め、それから腕や顔といった順番で動いていきます。つまり身体の中心から遠い部分に向かって動いていくのが、本来の正しい動きです。

中心から遠くに向かって動いていれば、お腰への負担も少なくギックリ腰になるようなことはほとんどありません。しかし、今回の方の様に、中心部分が硬く固まってしまっていると、先端から動かざるを得なくなります。

先端から動いてしまうと、中心部分である腰一点に一気に負担がかかってしまい、結果としてギックリ腰が現れるという訳です。

改善のポイント

起こる構造が分かれば、治すべきポイントも明確です。

今固まってしまっている、お身体の中心部分を柔らかくし、動きやすい状態にすれば、本来の動きを取り戻しやすくなります。

痛みがあると、痛みへの恐怖から身体は硬くなります。さらに痛くなくなっても「また痛くなったらイヤやなぁ」と自然に身構えてしまい、硬くなりやすくなるという負のループが起こります。

当院では、すでに辛い症状を抱えてらっしゃる患者さんに、さらに痛みが出るようなリスクはご法度と考え、できるだけ弱い刺激で治療を行っています。強い刺激を加えると、もみ返しが出やすくなり、また負のループに逆戻りになるので、強弱には特に気を付けて行っております。

初回は十分にお話を聞いてから、お身体の状態を説明させていただきました。お腰や股関節や太ももの筋肉を緩めるために、お身体全体のバランス、特に左右の対称性を注視して治療を進めていくことをご提案させていただきました。固まってしまった部分を緩めるために、弱い刺激の電気治療器を使用した後、手で揺するような強さの刺激で調整をさせていただきました。

改善の軌跡

初回の終了時点で、お腰の曲げ伸ばしできる範囲が広がりました。これは固まっていた部分が柔らかくなった証拠です。しかし動かせる範囲は広まったものの、まだ痛みは少し残っていましたので、3日後にもう一度診せていただきました。

2回目、お話をお伺いすると、動かせる範囲が広がった影響もあり、2、3回であればなんとか抱っこが出来るようになったそうです。しかし、回数が増えていくとまた同じような痛みが出るとのことでした。

さらに深い部分まで柔らかくするために、前回とは違った部分も含めて治療を行いました。動かせる範囲もさらに広がり、前にかがむ動作がほとんど痛みなく行えるようになられました。

次は1週間後に診せていただきました。この時には、抱っこの回数が増えても痛くなることはなくなっていました。しかしながら、寝たお子さんをベッドに置く動作では、まだ若干の痛みが出るとのことでした。

少し観点を広げて、足首の調整も追加しました。立っている状態から、しゃがんでいく際に、土台となる足首が曲がっていると、その上に立つ脚や腰も曲がってしまいます。治療後すぐにはあまり大きな変化は見られませんでしたが、さらに1週間後に診せていただいた時には、寝かせつける動作も問題なく行えるようになったと喜んでいただけました。

改善の先にあった喜び

今では痛みはなくなりましたが、メンテナンス程度に4週間に1回程度のペースで通ってくださっています。ご本人さんも腰の不安がなくなり、抱っこも思う存分できているので、お子さんとの関係も不安が減ったそうです。

お子さんが少しづつ大きくなられて体重が重くなっても、今のところ抱っこでも寝かしつけでもギックリ腰にはなっていないそうです。

特に外出時に「こどもがグズった時にすぐに抱っこしてあげれなかったらどうしよう?」という不安がなくなったので、公園に行く機会も増えたと喜んでくださいました。

これからも若くて、動けるカッコいいお母さんでいてくださいね。お子さんも活発で運動神経が良さそうなので、スポーツでの活躍も楽しみにしております。


まとめ

いかがでしたでしょうか?

ギックリ腰って意外な所に原因があるんだと思われた方も多いのではないでしょうか?特に何度も繰り返している方は、お身体の動かす順番が間違っていることが原因というパターンは意外に多いと思います。

他にも「くしゃみしただけでギックリ腰」「洗顔の時に強い腰痛」といった方は、今回のパターンである可能性が高いです。在宅時間が増えて、座る時間がさらに増えてからは、このようなご相談が着実に増えております。

今、この文章をお読みの方で同じようなお悩みをお持ちの方は、是非ともお気軽に当院にご相談ください。これから動きやすい季節になりますので、お身体の不安を解消し、動けるカラダを手に入れましょう!



TEL 0743760030

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