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リッシンベン調査団はゆく。

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広い広い「漢字」の世界を、じぶんなりに調査・探索してみたいの。
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2020年4月の記事一覧

【さい】のこと。

漢字についてのことを、 白川静先生の『常用字解(第二版)』で調べながら、 ブログ書くさいには、この『常用字解』での それぞれ漢字の項目に掲載されている 「甲骨文字」や「金文」や「篆文」を、書き写してみる。 という作業を、いつもするのですが。 この書き写すのがさ、 じつは、けっこうたのしい! そして、 前回noteでは【叫】という漢字の 「篆文」を書き写しまして。 この左側の「口」のぶぶんが、とある形で。 この形ってば、 白川先生の『常用字解』の装丁で、 デザインされて

【叱る】も、【叫ぶ】も、【吐く】も。

昨日のnoteでは、いろいろな 「クチヘン」の漢字について書いたですが。 そう書くと、また、やっぱり、 「クチヘン」の漢字が気になってきて。 いつもの如く、 白川静先生の『常用字解(第二版)』で 調べたくなってくるんだけれども。 「クチヘン」の漢字の数、なかなか多くって、 どの漢字を調べようかなあ????? って考えながら、なので、最初の動機でした、 橋本治さんの著書で書かれておりました 【叱る】【叫ぶ】【吐く】 の3つの漢字、引いてみました。。。 【叱】 シツ/しか

今こそ、「クチヘン」を想う。

先月13日のnoteでは、 橋本治さんの著書『国家を考えてみよう』の中で、 「クニガマエ」の【囗】と「クチヘン」の【口】 のことを読んで、それから、 「クニガマエ」の漢字について考えてみよう。 と思って、ブログ書いたのだった。 もういちど、書籍のその箇所を引用しますと、、  大昔の中国で、「国」は「囗」と書きました。「口(くち)」ではなくて、「囗(くに)」です。当時の国というのは、四方を城壁で囲まれる都市国家だったので、四方の城壁を表す線を書けば、それで「囗(くに)」です

【虹】は「竜」のごとし。

前々回や前回noteで書いたような、 【虫】や【蟲】や【蠢】や【蠱】や【蛇】や【蝮】や、 という漢字は、見ればなんだか ぞわぞわする感覚があるのに、たとえば、 【虹】という漢字はさ、 あんまり、ぞわぞわしない。って思ったの。 おんなじ「虫」の形がついているのに。。。 そういう観点で言えば【融】という字も、 あんまりぞわぞわしてこないけれども。 それは、こんかいは、かつあい〜。 でもさ、どうして【虹】の漢字が 「虫」なのか??? ってゆうのは、とっても気になる。 ですので

ちいさな【蟲】も、爬【虫】類も。

前回noteでは、 【春】という漢字についてブログ書きましたが。 そのなかでね、【春】の下に「虫」が二つついた 【蠢】という漢字のことも書きまして。 「うごめく」と読むこの【蠢】ってば、 やっぱり、形がすごい。 見るからに、もう、 とっても「うごめく」の感じがある。 そういうふうに言えば、 この【蠢】だけでなくって、たとえば、 「蠱惑的」という語句の【蠱】の字には、 「虫」が三つもついていて。 これもまた、形がすんごい。 シズル感がある、というか。 ことばの意味は『広辞苑

【春】はうごめく。

【春】という漢字って、そういえば、 どことなく不思議な形だ。 下側に入っている「日」の部分はわかるとしても、 上の「屋根っぽい」のは、 どういう形なのだろうか。 【春】のほかにもね、 この屋根っぽいのが乗っている漢字、 あったかなあ? って考えてみれば、たとえば、 「奏でる」というのはそうだよなあ。 そのほかには何があるかなあ??? と思いながら、やっぱり、 漢字について気になったらば、いつものごとし、 白川静先生の『常用字解(第二版)』を 引いてみたい。。。 【春】