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【虹】は「竜」のごとし。

前々回前回noteで書いたような、
【虫】や【蟲】や【蠢】や【蠱】や【蛇】や【蝮】や、
という漢字は、見ればなんだか
ぞわぞわする感覚があるのに、たとえば、
【虹】という漢字はさ、
あんまり、ぞわぞわしない。って思ったの。

おんなじ「虫」の形がついているのに。。。

そういう観点で言えば【融】という字も、
あんまりぞわぞわしてこないけれども。
それは、こんかいは、かつあい〜。

でもさ、どうして【虹】の漢字が
「虫」なのか???
ってゆうのは、とっても気になる。
ですのでこんかいも、いつものごとし、
白川静先生の『常用字解(第二版)』で調べます。。。

【虹】 コウ/にじ
音符は工(こう)。工は左右にわたり、上部に少し反(そ)りのある形の工具。弓形になって現れるにじの形は、その形に似ている。にじは古くは天にすむ竜型の獣であると考えられていたので、工に虫(き/竜や爬虫類の形)をそえた虹は、「にじ」の意味となる。色の鮮やかな雄のにじを虹といい、色の淡い雌のにじを霓(げい)・蜺(げい)という。(‥‥後略)

まずは、【工】という形は、
左右にわたり上部にすこし反りのある工具の形。
とは言われましても、
どんな形状の工具かはちょっとわからないですが。
お空の「にじ」が、その工具の形に似ている。という。

そして、
「にじ」はかつて、
天にすむ竜型の獣だと考えられていたので、
この【工】に、竜や爬虫類をあらわす【虫】をそえて
【虹】となった。とのことでして。

おー、なるほどぉー。

そういえば前回noteで書きました
『常用字解』での【虫】の欄の説明にはね、
ブログでは後略したのですが、、、

「虫(き)は蛇など爬虫類の形で、
 蛇の形は巳(し/やむ)となるときもあり、
 自然神を祭ることを祀(し/まつる、まつり)という。」

‥‥と書かれてあって。
【蛇】は自然神を「祀る」意味もある、
とのことでして。
お空の「にじ」も、そういうような、
これは「蛇」ではなくて「竜」とのことですが。
なんだか雰囲気的には「祀る」みたいな意味合いも、
ふくまれてそうな気がするー。

さらにはさ、「にじ」にはさ、
「雄」と「雌」があるのには、
かなりびっくり!!!

「雄」の「にじ」は、
あざやかな色で【虹】としるす。
「雌」の「にじ」は、
あわい色で【霓・蜺】としるす。
とのことでして。なんだか、
クジャクのようでもあるかなあって想ったです。

この今こそ、
天に住まわれる「竜」に祈りたいの。。。

令和2年4月5日


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