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働きがい=やりがい×働きやすさ

「ジョブ型雇用」という言葉を知っていますか?

私は今日初めて知りました(お父さん、お母さん、無知な娘を許してください…)。
「ジョブ型雇用」というのは、自分自身の専門性を活かすため、あらかじめ配置される部署を確約されているタイプの雇用のことを言うそうです。

それに対して従来の雇用は「メンバーシップ型雇用」と言い、入ってから会社(人事部)の命令でジョブローテーションの名のもとに幅広い業務にあたります。
今なぜ「ジョブ型雇用」が注目されているかと言うと、「働きがい改革」が始まろうとしているからです。
昨今日本で進んでいる「働き方改革」は時間とか場所の話ばかりでしたので、今度は「働きがい」というものに着手されるようです。

日本では混同されがちな「働きがい」と「やりがい」ですが、ヨーロッパでは『働きがい=やりがい×働きやすさ』として認知され、「働きがい」はワークエンゲージメントという言葉で表されているそうです。
メンバーシップ型雇用だと、「やりたい仕事につけなかった」とか「チャンスがなくて昇進できなかった」と、なにかと「やりがい」を損なう温床になっていたので、「ジョブ型雇用」を導入することで、働き手の「やりがい」を促進する狙いがあります。
私はまさにジョブ型雇用の契約社員なのですが、たしかに毎日その仕事に専念できるのは楽しいな、楽だなと感じています。

逆に大量生産をするような工場タイプだと人間疎外に陥りやすいので、メンバーシップ型雇用のほうが相性はいいと思います(個人的な経験をもとにした感想です)
リサーチによると日本の働き手は成功するためには「幸運」や「機会均等」が必要と考えている人が多いそうです。
確かに私が昔勤めていた会社では組合専従→国際部→役員となるわかりやすい出世ルートがあったので、出世欲がある人はあからさまに支店の組合担当になっていました。

支店の組合担当や組合代表、あわよくば組合専従まではなんとか挙手・努力でなれるのですが、国際部に行くにはあからさまな壁があったので、たしかに機会は均等ではなかったなぁと感じます。
先日ギグワーク(https://note.com/hazukiyumiko/n/ne276bd7765e9)について書いたのでぜひお読みいただきたいのですが、なにか専門性の高い仕事を任せたいときに、社外の人と契約を結ぶよりも社内の人を使ったほうが信頼できるので、ジョブ型雇用を使って人材を育成するというのは有用だなと思いました

ただ会社にはマネジメントをする人というのも必要なので、入社したときに「ジョブ型がいいかローテーション型がいいか」という選択肢をもたせることが大切だと感じました。

もちろん、在職中に両者を行き来できる仕組みづくりも大切だと思います。
これから導入・発展していく仕組みだと思うので、どうなっていくのか楽しみです。

次回は「チフスのメアリー」2月8日(月)6:30配信予定です


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