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【極秘任務の裏側の裏側】あとがき的なやつ



この記事は、【極秘任務の裏側】を最後まで読んでくださった方のみ、お読みください。なんとなく綴ってみた、「あとがき的なやつ」です。

今まで小説を書く時は、プロットをしっかり作り込んで、構成をがっつり組んでから書き始めていたのですが、今回は新しい試みで、「冒頭のシーンを適当に書いて、それを膨らませていく」方法を取ってみました。

最初の目的は「とりあえずウェブ小説を書いてみる」というものでした。とにかくまずはなんでもいいから投稿してみよう。なので、1話を書き始めた時は、連載にするかどうかすら考えていない状態でした。とりあえず書いてみたら、お?膨らませられるなぁ? と思い、続けて書いてみようかなって程度だったのです。起承転結すら考えずに。
つまりどういうことかと言うと、適当に書いたその後がめちゃくちゃ大変ということ。辻褄合わせをしながら膨らませていくのがしんどい作業になりました。そして、書きながらその先を考えているので、当然最初に考えていたところからどんどん変更されていく。
しかし適当に考えているようで、伏線もしっかり張っていく。なかなかしんどいです。ここら辺はやっぱり構成をしっかり練ってから書く方が絶対楽。
書きながら考えたとは言え、2話以降はしっかり練りながら書きました。じっくり考えてネタ帳に書き殴りながら、書き進めました。なので、後付けではあるけれど、2話以降は全てが作り込まれたストーリーです。

私が某ゲーム会社に入社したばかりの頃、尊敬する先輩ライターの方から「僕たちの仕事は辻褄合わせだから」と聞いて、正直少しがっかりした経験があります。自分はこれからお話を作っていこう!って思っているのに「辻褄合わせ」だなんて。でも実際に仕事に就いたら納得しました。プロデューサーやディレクターを始めとする上司たちが、あーでもないこーでもないと好き勝手言うものを詰め込みながら、その度に生じる矛盾をひとつひとつ辻褄合わせしていく。実際はそんな作業になりました。当時は「こっちの都合も知らずに好き勝手言いやがって」と苛立つこともありましたが、今思うとこれはすごいスキルに繋がりました。当時の経験は、今回の小説に大変役に立ったと思います。

書き始めたらキャラは勝手に動いていく。私が追いつけない程、自由に。それぞれのキャラがそれぞれ暴走してくれたので、自分の想像を超えた展開に繋がり、面白かったです。そして、お気づきになりましたでしょうか。主人公の下の名前は出てきていません。一ノ瀬、のみ。いつもキャラ設定をとことん作り込むのですが、今回は必要のないものは全て省きました。だから、ラスボス?に限っては名前すらない。当然組織にも名前はありません。必要なかったからです。試しにやってみただけなのだけれど、これはこれでスッキリしてよかったかなと思っています。

最終話の打ち上げパーティの会話ですが、ここ、結構気に入っています。セリフだけで誰のセリフか全てわかってもらえるように、そして全てのキャラを自然に登場させ、打ち上げの盛り上がりを表現したい。これ、実現できたんじゃないかなと思っています。

一ノ瀬とケイの絡みを重要視しましたが、エンヤと後藤の絡みも好きです。後藤はまさかあんな活躍をするとは思っていなかったので、最初は適当に「知らないおっさん」と書いていたのに、気づいたらがっつり絡んできてびっくりしました。こんなことならもう少し大事に描いてあげればよかったかも。

結構ありえない設定、ありえないキャラも含んでいるので、そういう所が気になる方は楽しめなかったかもしれません。それは残念だけれど、「面白さ」を重視して書いたらこうなりました。

とりあえず、こんなところかな。
いつかスピンオフなどもやりたいなと思っています。

頑張って書き続けたら、私の大好きな作品に仕上がりました。
この作品がひとりでも多くの方に楽しんでいただけていたら幸いです。
最後までおつき合いいただきありがとうございました!!
また別の作品でお会いできますように。







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