対処する方法を考える 『会食恐怖症ってなに??』を読んで②
こちらが前回の記事です。『会食恐怖症』とはどんなものかをお話しています。
簡単に前回のおさらいしますね。
『会食恐怖症』とは
自分の食事している場面を人に見られている意識が強く、食べる量や食べ方などを過剰に意識するあまりに緊張が強くなり、人と食事するのが怖くなってしまうことです。
『会食恐怖症』は社会不安障害(SAD)に当てはまります
人と接することで緊張する対人緊張が関係しています。他人と同じ場にいることで、必要以上に緊張してしまうことが食事を食べられない原因となっています。
今回はどうすればこの不安、恐怖を対処していけるのかをまとめましたので、お話していきたいと思います。
『会食恐怖症』の対処法
・自分に合う理解者(治療者)に出会う。病態を理解する。
自分がどんな状態で、どんなことを感じて、どうなっているのかを分かっていないと対策もとれませんよね。まずは自分の現状を把握することからです。
今のご時世、本やネット上で情報は自分でも集められますからね。自分で調べてみることは効果的です。
「でも自分じゃよく分からない」「分からないから辛い」
これは大いにあると思います。自分ではどうしていいか分からないときは人に頼っちゃいましょう。
「自分のことは自分で対応しなければいけない」と思う方もいますが、そんなことはないです。困ったときほど人の力を借りちゃっていいんです。
頼るなら『会食恐怖症』を理解していて病態をしっかり説明してくれる人がいいですね。主に医師やカウンセラーになります。
教えてもらうだけではなく、悩みや辛さを理解・共感してくれますから、その人が気持ちの拠り所、オアシスのようになってくれます。
安心できる場があるだけで、気持ちは安定していきます。気持ちの安定と共に気持ちの余裕が生まれるので、自分のことに気づきやすくなります。
・会食恐怖があることをオープンに話してみる
友達や知人に言うと「嫌われる」「病人だと思わそう」と思う人もいると思います。この本では実際友達に話して見ても「そうなんだ~」程度の反応で肩透かしだった様子が記されていました。
会食恐怖症があまり知られていないので、言われてもピンとこないといったほうが正しいかと思います。思っているよりも相手は重く受け止めないようです。
なので簡単に「人と食事すると緊張しちゃう。あまり食べられない。」のように説明するのが良さそうですね。
最初に説明しておくと相手が食べられないことを知っているので「食べれなかったらどうしよう」と思う不安な気持ちが楽になります。
「あまり食べられないけど、楽しい時間を過ごしたいから食事に行きたい」を伝えるのも、相手が「嫌われてるから食べないのかも」と誤解を招かずに済むのでいいと思います。
・『食事を残すことは悪い』という固定概念を捨てる
わたしも親や先生から「出されたものを残すのは失礼」「残さずに食べなければいけない」と言われてきました。
ですがこの考え方、よく見るとだいぶ強引ですよね。
残しても失礼だと思いませんよね。料理が残るほど用意することがもてなしとする地方もありますからね。
今は飽食でメタボや糖尿病が問題視されている時代です。自分の食べる量を決めて、バランスを考えて摂取する人のほうが、むしろ自己調整出来る人として見られると思うんですよね。
【食事を残す = 悪い事】ではないという考え方もあることを覚えておくのもいいと思います。
・徐々に慣れていく
いきなり食事となると「大丈夫かな」「食べれなかったどうしよう」と不安になると思います。自分の安心のためにもスモールステップをススメています。相手や場面に慣れることで不安の軽減が図れます。
【 飲み物 → 軽食 → 食べる量がわからない、調整できる形式の料理 →1人ずつの御膳料理 】
のように自分でハードルの低いと思うものから、徐々に不安場面の段階を上げていく方法です。
・時には逃げる選択をもつ
色々と対処法をお話してきましたが、挑戦してばかりでなく人と食事をしない選択をしてもいいんです。
ダメそうならやらなくてもいいんです。なにより無理しないことが一番です。自分の気持ちを最優先にしてください。
『会食恐怖症』の相手に出来ることは?
自分の身の回りで『会食恐怖症』で困っている人がいたら、大切な人が『会食恐怖症』だったとしたら、何かできることはサポートしていきたいですよね。
会食恐怖症でない人は何が出来るのか考えたいと思います。
・気持ちや症状を学ぶ。
不安や恐怖が生まれるのメカニズムが分かれば、相手がなぜ苦しんでいるのか気持ちが分かりやすくなると思います。
会食恐怖症であることを打ち明けてもらったなら、打ち明けられた勇気を賞賛してあげてもいいですね。不安や緊張の辛さをいっぱい聞いてあげてください。
不安や悩みを打ち明けるのは、否定されるかもしれない、嫌われるかもしれない、不安感を伴うので、勇気のいる行動なんです。
頑張ったを支持してあげると共に、信頼してくれて「ありがとう」の声を伝えてあげると良いのだと思います。
・協力出来ることを話し合う
食事をする際に相手からだと言い出しにくいことがあると思いますよ。こちらから聞いてみるのはどうでしょうか。
自分はがっつり食べたいけど、相手を考えると行く場所が決まらないなんてこともあります。相手が食べないからといって、合わせて自分も我慢をすることもあると思います。
相手は「気を使わせてしまった」申し訳ない気持ちになるかもしれません。
相手の気持ちを確認して、自分の気持ちも伝えてみましょう。いい案が浮かぶかもしれません。
例えば、決まった量だとプレッシャーになるので、バイキングやシェアする形式が良いという方もいるそうです。
また意外なのが「食べないなら、貰ってもいい?」なんて言葉が相手に喜ばれることがあるそうです。
貰う側からすると「はしたなく思われるかな」なんて気にしてしまうとこですが、相手からは神対応として崇められたりもするんです。
お互いの気持ちを尊重してウィンウィンな関係になれるといいですね。
『会食恐怖症』は人と接することで緊張する対人緊張が関係しているので、「緊張すること」「食事を食べること」に対して工夫していくことカギになると思います。
食事を「食べ物を摂取する場」と考えずに「ゆっくりお話する場」と捉えるのも良いかと思います。
食べる量ではなく、雰囲気や見た目、味など同じ経験を共感することにフォーカスすることも良いですね。
なにより食事の場を一緒に楽しく過ごせる方法を考えるのが大切なのだと思いました。
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