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自分のメンタルをガード『防衛機制』 退行編

これまでにも『防衛機制』についてお話してきました。
防衛機制は自分の心を守っているガードマンとしての役割を担っています。

意識的ではなく、呼吸や脈拍と同じように無意識に働いているものです。

『防衛機制』は生活する中でかなり大切な役割をしていて、無意識に働くものです。なので未熟だったり、過剰過ぎるなどの場合には生活に支障が出てしまいます。


以前にお話した記事です。


今回は防衛機制の『退行』についてお話していきたいと思います。

これは聞いたことがある日と多いのではないでしょうか。よく子育てとかで使われたりしますかね。

退行

それまでの発達状態から戻ったような状態になること

いつもよりも子どもっぽくなる。子どものようになる。
俗にいう「赤ちゃん返り」をイメージしてもらえるとわかりやすいかと思います。

それって子どもの話?となりそうですが、

退行は子どもだけの防衛機制ではなく、大人でもみられるものなんです。

大人の赤ちゃん返り?ちょっとイメージが湧きにくいですかね?


いくつか具体例を見ていきましょう。


具体例

■外では紳士的でしっかりものの夫が、仕事から帰ってくると妻に甘える

子供のような言葉使いをしたり、ハグを求めてきたりします。

安心できる、自分の気持ちをさらけ出せる環境なら、誰にでも起こりえるものです。健全な退行といってもいいかもしれませんね。

■第二子が生まれてから、第一子がおねしょをする

今までは親の愛情を独り占めできていましたが、第二子が生まれるとどうしても愛情が以前より少なくなってしまいます。

「お父さんもお母さんも赤ちゃんばっかりで、相手にされてないなぁ。」と愛情が減った寂しさからおねしょをしてしまうのです。

他にも
・お酒に酔っ払うと誰にでも甘えてしまう人
・今まではできていたのに、着替え・風呂・食事を誰かに手伝ってもらうおうとする人

などがあります。

なぜ退行するのか

『優しくされたい。大事にしてもらたい。守ってもらいたい』気持ちは誰での中にも存在しています。

その気持ちは、生活する上で「大人なんだから」「男なんだから」「年上なんだから」などの理由で、大半は我慢しなければいけない状況にあると思います。


我慢している気持ちを無理やり箱に詰めているイメージです。

その我慢している気持ちは、無理やり箱に詰められていますから、強引にでも外に出たくて仕方ありません。

普段は我慢している気持ちが箱から出てこないように、しっかりガードをしています。

ですがストレスが溜まったときやアルコールなどで気が緩んだときはガードが甘くなってしまいます。そのスキを見て我慢している気持ちは箱から飛び出し発言や行動となって表出されるんです。



表出される際には「優しくされたい。大事にしてもらたい。」気持ちはかなり大きくなっています。爆発寸前です。

すぐにでも優しくされたち気持ちを満たしてほしくてウズウズしています。

そこで「どうすれば今すぐ優しく、大事にしてもらえるのか?」と方法を探します。

すると「そうか。過去(未熟な自分)に戻っちゃえばいいんだ!」と何でも世話してもらえた赤ちゃんの頃を思い出します。それを真似するために退行を選ぶのです。

「赤ちゃんだから甘えてもいーんだもんね」と思っているんです。


どう付き合っていけばいいのか

気持ちが弱っているときに、甘えたい気持ちになるのはおかしなことではありません。むしろ当然なことです。

その気持ちを我慢して無理やり抑え込んでしまうから、余計心に負担がかかってしまうんです。

なので自分の気持ちに素直になること、自分の思いを素直に他の人に伝えることが大切になります。

「大人は我慢しなければいけない」

そんなことはありません。もっと素直で、もっと気持ちに正直になっていいんです。

周りの人(子供も)で、退行していると思うような発言や行動を見かけたら、「子どもじゃないんだから」と言う前に、「よほど我慢して負担になっている」ことに気付いてあげれるといいですね。

退行は、度重なるストレスや精神的なダメージによって弱わってしまった自分を「守って欲しい」、そんな心と身体からのSOSでもあると思います。




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わたしはこんな人です(*'ω'*)


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