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あなたは閉じ込められている!「ずるい言葉」を読んで⑥




この本は、言われるとなんだかスッキリしない言葉、モヤモヤした気持ちになる言葉、どう返していいのか分からない言葉を「ずるい言葉」として紹介しています。

「ずるい言葉」の中には裏腹な意味が込められていて、分からないように上手く「言葉」によって隠蔽されているんです。

そんな「ずるい言葉」にどんな意味が込められているのか、言葉の本当の意味を教えてくれています。

誰でも言われた経験はもちろん、言ってしまった経験もある言葉が多数紹介されています。


無意識でも使われている「ずるい言葉」について、自分なりの解釈も組み込んで紹介していきたいと思います。



これまでの記事です。







『傷ついたのも良い経験だったんじゃないの?』

「わたし昔いじめられてて、つらかってさ。見返してやりたくて勉強をガンバったんだ。」

「そうなんだ。傷ついたのもよい経験だったんだね。」


相手が辛い過去を話してくれたときに今が幸せなのだと感じたら、この言葉を使ってしまいませんか?

わたしもこの言葉をよく使っていました。便利というか、使いやすいんですよ。


この言葉のずるいポイントは2つあります。

まず1つは勝手にその経験の価値を決めてしまっているところです。

相手の辛い経験を、良い経験として、価値を勝手に変えてしまっています。

価値を変えることで、過去の失敗を糧にして成功するフィクションのような「美談」として仕立てあげることができます。

美談にすることは、「辛い過去は克服出来たもの」「すでに終わったこと」として片付けられるメリットがあるからです。



そしてもう1つは、傷ついた原因が本人にあることを前提に話を進めているところです。

辛い過去を打ち明けたときに「良い経験だった」と言われたら、まるで「傷つけられても仕方がない」「傷ついて当然だ」と言われているように聞こえてきませんか?

この言葉によって、相手を傷つけてしまう可能性があります。



『傷ついたのもよい経験だったんだね』の言葉が使われる背景には、辛い経験話を受け止めるのが大変なので、自分と関係なく終わらせたい気持ちが隠れています。

美談で、すでに終わった話ならば、特にアドバイスをすることなく、辛い経験を受け止めなくても済みますからね。

この都合の良さが使いやすさに繋がっているのだと思います。




幾つもの理由が重なり合って複雑になっていますが、自身の都合に合わせてコントロールしていることを考えると、やはり『ずるい言葉』だと感じてしまいます。


わたし的は、経験に対しての価値はその本人が決めることだと思っています。

経験した本人が辛いと思ったなら、辛い経験以外の何物でもないですし、計り知れないものがあると思います。

もし聞く側になったとしたら、相手の価値に合わせて話を広げてあげると、どんな思いで話したのか、気持ちに寄り添えるのではないかと思います






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わたしはこんな人です(*'ω'*)



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