圧迫骨折について
みなさんお久しぶりです!
今回は実習生の方も臨床に出てからの方も必ず遭遇するであろう
圧迫骨折です👍
とても簡単にまとめたものなので参考程度に見ていただけたらと思います😙
①圧迫骨折とは?その現状はどうか?
・圧迫骨折は
骨粗鬆症や転移性骨腫瘍による病的椎体骨折と
転倒等強い外力によって生じる外傷性椎体骨折があります。
また東京脊椎脊髄病センターHPより引用した内容ですが
米国による有病率データとして以上のように挙げられています🤔
・パワーポイントに記載はありませんが好発部位としては
第11胸椎~第1腰椎に好発しやすく、理由としては
胸椎後弯部と腰椎前弯部の移行部であることが挙げられます👀
②圧迫骨折の分類
・1983年にDenisがThree column theoryを提唱しています。
これは椎体を前柱、中央柱、後柱の3つに分けます。
圧迫骨折は前柱がのみ潰れることが多い。
一方破裂骨折では前、中央柱が主に潰れていますが、時折後柱まで潰れ
ていることもあります。
③圧迫骨折の治療法
・治療法としては保存療法、手術療法が挙げられます。
保存療法ではコルセットを装着しての骨折部に負担をかけないように
生活することが重要で、薬物療法を並行することもあります。
・手術療法としては経皮的椎体形成術(BKP)、固定術(TLIF、PLIF、XLIF)が
挙げられます。
・また近年では続発的な骨折を予防する目的で高齢者(特に高齢女性)の場合
は骨粗鬆症に対しての治療は服薬による骨代謝のバランスコントロールも
行います。
次に治療法の詳細についての説明です。
③-① 保存療法
・保存療法期間中はコルセットを装着することがほとんどです。
なにを使用するかは主治医によって異なりますが以上に記載されている
ものが多いと思います。
・装着期間についても主治医によって異なりますが私の職場では
だいたい3ヶ月が目安となっています。
③-② 経皮的椎体形成術
・経皮的椎体形成術は近年増え続けている治療法で2010年に厚生労働省から
の認可を受け、2011年より健康保険の適用となっています。
世界的には100万件以上の圧迫骨折に適応されている様です😲
・手術方法は圧迫骨折部椎体内にバルーンを入れ拡張して椎体高を回復さ
せ、そこに骨セメントを注入して元のように復元させる方法です。
・メリットとしては手術の侵襲が少なく、椎体を復元させることで疼痛の
緩和を図ることができます✨
③-③ 固定術(TLIF、PLIF、XLIF)
・多発性圧迫骨折でBKPのみでは安定性が図れないと主治医が判断した場合
には固定術を思考することがあります。方法として3つ上げました。
・TLIF、PLIFは椎間板、椎間関節への侵入方法が違います。
PLIFの場合両側から侵入するため侵襲が大きいですが固定性は高く、
高度な狭窄症等にも適応されます。
・XLIFは圧迫骨折に対して施行されることは少ないかもしれませんが
一応載せました。こちらは脇腹から侵入して椎間板を切除する方法で
その後背部から脊椎を固定します。こちらは骨を2つと違い骨を削る必要
がないため出血が少なく、低侵襲で行うことができます。
④ 圧迫骨折のリハビリ
・圧迫骨折のリハビリとしては圧潰の進行予防、姿勢修正、脊柱起立筋等の
体幹伸展筋の維持、強化がメインとなると思います。
・圧迫骨折による術後では、早期での離床を図ることで脊柱起立筋の維持、
強化を行うことで、受傷後3ヶ月、6ヶ月時点で椎体の圧潰変形の進行予防
が図れるとされています。
・またリハビリではありませんが退院するにあたり認知面の低下は再転倒と
の関係が強くご家族への指導や環境設定はとても重要と思います。
⑤ まとめ
・まとめとしては高齢化社会が進むなかで増え続けるなか圧迫骨折を
起こしてしまうと再発のリスクは5倍以上となってしまうため、地域で
も予防としての力を入れる必要があるのではないか思いました。
・リハビリとしても筋力強化やバランス訓練だけでなく、退院後のことも
想定して環境設定も考えなければいけないと思います。
とても簡単な内容ではありました次回の記事も見ていただけたらと思います😁
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