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かりそめ化する世界 その1

朝から、サクサクさんが読書会を開いてくれた。彼女は歴史学の研究者で、不思議な雰囲気を纏っている。「魔法少女のようだな」と、いつも心の奥で思う。

彼女が紹介してくれたミンデルという心理学者も、シャーマンを研究した変わった学者だ。

・アメリカ、カナダのネイティブアメリカン
・ケニヤの魔術医師
・日本の禅師
・インドのヒーラー
・オーストラリアのアボリジニー

世界中のシャーマンに会い、シャーマンになる方法を研究したユング派の心理学者。

天才マーシャル・マクルーハンは「世界は部族化する」と喝破した。

今、論理で動いてきた世界が、部族的な価値観で動くよう変わりつつある。部族的な何か、未開な何かが幅を利かせる世界へと世界全体が変化しつつある。

60年前のマクルーハンの言葉。我らはまだ彼の言葉を理解できないでいる。

かつて私は米国の中間選挙について、「論理のバイデン vs 部族長のトランプ」と書かせて頂いた。

だが、バイデンは9月の初頭にイメージを変えた。彼が支持率を急回復させた演説は極めて部族的だった。

「9月1日、彼の演説の大部分はトランプ前大統領とその支持者に対する攻撃に費やされた」(フォーブス誌)

 クールな論理に裏打ちされた態度を捨て、トランプに酷似した部族的なイメージ戦略へと変え、支持率を急回復させたのだ。

「この中間選挙は、民主主義に対する国民投票だ」

エコノミスト誌はこんな刺激的な言葉を使った。

暗に、トランプのような前近代的な輩にではなく、論理的なバイデンの民主党へ投票しろという意味だろう。

ただし最も重要なことは、金科玉条のように捉えられてきた民主主義がほころびつつあることだ。

P.F.ドラッカーの処女作『経済人の終わり』。彼はそこでこう記している。

「民主主義は論理的に作られすぎており、感情的に人をまとめる力に乏しい」
「不況や政治腐敗などで国民感情が離反し、国内がバラバラになるときがある」

「民主主義国家が唯一、国民を感情的にまとめる手段がある」

「それが、戦争である」

「民主主義は構造的に戦争に頼らざるを得ない」
Drucker, P. F. (2017). The end of economic man: The origins of totalitarianism. Routledge.

(ヒデさん、学会の動画編集してくれて感謝いたしますm(__)m )

経済回復のために最も手っ取り早いもの。国民感情をまとめ上げ、簡単に支持率を上昇させ得るもの。民主主義国家は、国家的大事業としての戦争に頼る。

バイデンの民主党は大きな政府を標榜する。政府が大きな支出をし、経済を引っ張る。小さな政府を進める共和党と比べ、必然的に戦争へ走りやすい。

ウクライナだけではなく、イラン、台湾有事。こう言う者は少ないが、民主党が仕掛けた面が少なくない。ただし中間選挙で民主党が敗北したことで、日本にすら飛び火している大戦の趣も変わってくるはずだ。

一方、トランプはほとんど戦争を起こさない大統領だった。

もちろん部族が争いを起こさないわけではない。マクルーハンは、「部族が争いを起こさないことなどはない。多くの争いを起こす」と述べている。

トランプの共和党も、しばし小競り合いを起こした。だが、大戦を起こすことはないだろう。部族は小競り合いは起こすが、全面戦争はしない。

戦争が全面戦争へと切り替わったのは、民主主義が成立したフランス革命後、ナポレオン戦争以降である。それまでの戦争はというと王族同士の部分的な争いに過ぎなかった。国民国家の圧倒的な強さゆえ、他国もフランスを真似、世界は全面戦争の時代へ突入した。

率直に言ってしまえば、バイデンの民主党は小競り合いを起こさない代わりに、大戦を起こす可能性がある。それは失策というより民主主義の帰結だろう。

トランプやフロリダ州知事のロン・デサンティス。彼らの過激さは、我ら日本人にとって極めて奇妙に映る。

「大国のリーダーに相応しいはずがない」
「アメリカ人にはそんなことも分からないのか」

そんな声も聞こえる。

ただし、新時代のリーダーは彼ら部族長なのだ。

今後登場する指導者も、民主主義時代では考えられなかった「部族長」のような者だろう。認められなくなったなら、世界が部族的になりつつあることを思い起こしていただきたい。

新世界は旧世界に率いられるのだ。

エリートではなく部族が牽引する世界はどうなるか。近い未来に現れる古代の世を、篤と観察してみようではないか。

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起業家研究所・学習塾omiiko 代表 松井勇人(まつい はやと)

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下が処女作ですm(_ _)m

起業家はトラウマに陥りやすい人種です。

ですが、トラウマから立ち上がるとき、自らがせねばならない仕事に目覚め、それを種に起業します。

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