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【文章講座その1】魔法の言葉、「例えばね・・・」

小論文にしても作文にしても、「文章を書いて」と頼むと抽象的に書いてくれる場合が多い。良い文章とは抽象的な文章だと誤解されているのだ。

「自分のこととか、身近な話をしてもつまらないんじゃない? だって文章を書くんだよ」

大丈夫である。あなたが面白いのだ。
身近な話というのは、立派ではないが通じる。

例えば、次の話を聞いて欲しい。

・・・ほら、今、「例えば」って言ったとこで注目したでしょ?

いや、本当に聞いて欲しいのだ。

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かけがわTVの仲間にひろしさんという、菊川市で「畑Bar うちっち」というBarを経営されている方がいる。その、ひろしさんから聞いた話だ。

「ワインを飲んで感想を言うときに、カッコよく言いたいですよね。」

「まず、あなたでしたらどう言われますか? ちょっと考えて欲しいんです。」

「美味しい!」

「って言います? 良いですね。素直な表現ってものは、いつも心を打ちます。」

「そして実は、すごく簡単にここから2段階レベルを上げることが可能なんです。」

「こんな感じにします。」

「・・・フルーティーですね。」

「1段階上がりました。」

「・・・マスカットの香りがほのかに・・・」

「2段階上がりました。」

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こんな風に、具体論には力があるのだ。

「・・・例えば・・・」

これ、実は魔法の言葉なのである。ぜひ意識されてみて欲しい。魔法の言葉「例えば」を。

小論文や作文で書くことがなくなってしまう、メリハリがつけられない。よく聞くそんな話は、「例えば」を入れられないことが全ての原因になっている。

・・・そしてこの際、言ってしまうことにした。具体性がないと釈迦の言葉でも響かないと。

「釈尊はこう言った」
「うちのカミさんもこう言った」

肉を持ってイメージできないとダメなのだ。だから後者がないと一切響かない。とてつもない実力を持ちながら話を聞いてもらえない人というのは、大抵これができない。

今度、諸兄姉が誰かに話をするときに、相手の顔をよく観察されたい。今までとは全く違う、晴れやかな反応が返ってくるはずだ。

肉を大事にしよう。大事なのはうちのカミさんなのだから。

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起業家研究所・学習塾omiiko 代表 松井勇人(まつい はやと)

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