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【不登校01】不登校をメタ認知して選択肢をマッピングしよう! #32 - TeacherTeacherのPodcastを記事化してみた


はじめに

Teacher Teacherの「不登校」に関する調査回がとてもよかったので、せっかくなら文章で読める形にしてみたいと思い、いちリスナーの立場ではありますが、記事化を試してみました。「【不登校05】学校以外の選択肢 4つ!(フリースクール,教育支援センター,不登校特例校など) #36」については、2023年12月31日に記事を作りました。その時と同じ手法を使って、改めて第1回目から記事化してみたいと思います(ChatGPT+人の手)。

今回、記事化するのは「【不登校01】不登校をメタ認知して選択肢をマッピングしよう! #32」です。

1. あらすじ

 本エピソードは不登校調査回の第1回目です。今回は「調査回の目的」、「各エピソードの概要」、「調査のきっかけ」、「調査を通じて得られた結論」についてお話ししています。

2. 不登校に関する調査回の目的

 日本では不登校の子どもたちの数が増加しており、全国で約30万人が不登校とされています。不登校の子どもたちのうち、約40%、つまり約12万人の子どもたちは、適切な相談や支援を受けられていない状況にあります[1]。そこでTeacher Teacherでは、不登校に関する様々な視点や意見等を包括的に調査しました。特に下記の2点を目的に、Podcastで配信していきます。

  • 不登校問題への深い理解と意識向上:不登校の問題について、その深刻さ、歴史、背景について深く理解し、社会全体の意識を高めること。

  • 多様な選択肢と支援策の提案:不登校の子どもたちとその家族に対して、具体的な支援の選択肢や解決策を提供すること。

3. 配信予定の各エピソードの概要

第1回:不登校に関する調査のきっかけと結論の紹介

なぜこの調査を始めたのか、その背景と目的について説明します。不登校に関する結論の概要を提示しています。

第2回:不登校の捉え方に関する変遷・歴史

不登校の捉え方に関する変遷・歴史について説明します。不登校に関する過激な意見等がある中で、それらがいつどのように言われてきたのか。今みんなが言ってる意見は、どのポジションにあるのかというのを俯瞰して捉えていきます。

第3回:不登校の子どもたちに対する選択肢の提案(前編)

不登校の子どもたちに対して利用可能な7種類の選択肢のうちのいくつかを紹介します。

第4回:不登校の子どもたちに対する選択肢の提案(後編)

第3回で紹介された選択肢の続きを紹介します。各選択肢の特性とメリット、デメリットについての解説します。

第5回:まとめ(不登校のメタ認知)

子供や学校の状況に応じた適切な選択肢について、マップを作成したので紹介します。

4. 本調査のきっかけ

 きっかけは、実際にはるか先生が不登校の子供たちを支援してきた経験にあります。現在、「学校に行かなくて良い」っていう主張が広まってきています。はるか先生は、この主張自体は、「不登校に対する捉え方が良い方向に変わってきている」と認識の進化として捉えています。一方で、そのような主張が広まる中で、学校に行かなくなった子供たちと、それによって選択肢がなく困っている親子に多く出会ってきました。そこで、具体的な選択肢を提案しないといけないと考えたのが理由です。
 また、不登校に関する意見が、誰かを責めるような形で飛び交っていることも、今回の調査で是正したいことの1つです。例えば、「不登校は親の責任だ」や「学校に責任がある」といった意見があり、こういった尖った意見は広がりやすいです。しかし、あらゆる発言がどのようなポジションにあって、どんな違う意見があるのかというのを、俯瞰して客観的に捉えることは重要だと考えています。

5. 本調査の結論

 本調査を通じて得られた、3つの結論をお伝えします。

5.1. メタ認知の重要性

 不登校に関する単一の要因(例えば、学校が悪い、親の振る舞いが問題など)だけに焦点を当てるのではなく、より広い視野で多様な要因を考慮する必要があります。つまり、問題に対する俯瞰的な視点を持つことで、どんな選択肢をすれば良いか考えられるようになります。

5.2. 相互関係の観察

 不登校を、子供だけの問題、親の問題、学校の責任といった特定の要因に帰着させるのではなく、それぞれの相互関係に注目するべきです。これは、子供と学校、親と子供、親と学校などの関係性を理解することで、問題の核心に近づき、改善策を見出すためのポイントが見えてきます。例えば、子供の無気力が問題とされる場合、それが学校環境や親子関係から生じている可能性を考慮することで、より根本的な解決策を見つけることができます。

5.3. 選択肢の多様性と選択肢のマッピング

 不登校の問題に対して7つの異なる選択肢があります。これらは、短期間での再登校を目指す選択肢、特別支援の利用、長期スパンでの再登校計画、学びの多様化学校への移行、適用指導教室、民間のフリースクール、オンラインフリースクールなどが含まれています。不登校の問題には一つの解決策だけではなく、多様な選択肢が存在することを示しており、それぞれのケースに応じて最適な選択をすることが重要です。
 「どんな子供がどんな選択肢をするとよいのか?」ということを検討する上で、参考になるマップをはるか先生が制作しました。各選択肢を、「子どもの集団適応性」と「学校の柔軟性」の2軸で整理するマップです。このマップの詳細は、後続のエピソードで徐々にお話ししていきます。

6. 参考資料

[1] 木村, “不登校約30万人 過去最多~誰一人取り残さない支援を”, NHK解説委員室, 2023, https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/489377.html, (参照 2023-12-31)

さいごに:Japan Podcast Awards大賞受賞とクラウドファンディング挑戦

「第5回 Japan Podcast Awards大賞」受賞、おめでとうございます!

https://www.japanpodcastawards.com/

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