見出し画像

【不登校04】再登校を目指す時は「積極的に介入する?」or「やる気が出るまで待つ?」 #35 - TeacherTeacherのPodcastを記事化してみた


はじめに

Teacher Teacherの「不登校」に関する調査回がとても良かったので、必要な人に広く届けばいいなと思いました。そこで、Podcastだけでなく、文章で読める形にしてみたいと思い、いちリスナーの立場ではありますが、記事化を試してみました(ChatGPT+人の手)。

前回は「【不登校03】相談先はどこがある?(スクールカウンセラー,教育相談センター,小児科など) #34」を記事化しました。

今回、記事化するのは「【不登校04】再登校を目指す時は「積極的に介入する?」or「やる気が出るまで待つ?」 #35」です。

1. あらすじ

 本エピソードは不登校調査回の第4回目です。今回は再登校を目指す際のアプローチについてお話ししています。積極的に介入する方法も、やる気が出るまで待つ方法も、どちらが正解というわけではなく、子どもの状況に応じて使い分けていくことを提唱しています。はるか先生としては、どちらにせよ、小さなコンプリメント(肯定的な言葉や態度で子供をサポートする)の積み重ねは、重要なアプローチだと考えています。

2. 積極的に介入する方法(短期間で再登校を促す)

 不登校の子供たちを短期間で再登校させる方法について、森田直樹先生や株式会社スダチのアプローチを紹介しています。これらのアプローチは共通して、子供が自身で動き出すのを待つのではなく、積極的に介入し、子供が再登校するための自信をつけることを重視しています。親子関係の改善も大きなメリットとして挙げられています。
 このアプローチは、集団生活に適応でき、学校で大きなストレスを抱えていない子どもに有効です。また、学校が子供の特性に理解がある場合にも有効だと考えられます。一方で、そもそも学校に会わなくて行かない方が良いという子どももいると思うので、全てに有効だとは限りません。

2.1. 森田直樹先生のアプローチ

 森田直樹先生は、「不登校は1日3分の働きかけで99%解決する[1]」という本を出版し、その中で彼の方法論を広めています。このアプローチの特徴は、不登校の原因を「困難を乗り越える自信の欠如」と見ている点です。つまり、具体的な原因(例えば、先生と合わない、友達に悪口を言われた等)よりも、それらの困難に立ち向かう自信を育てることを重視しています。
 平均して6週間で99%解決するという実証データがあり、この方法では子供が自身で動くことを待つのではなく、積極的に自信をつけるサポートを行います。具体的な方法としては、愛情のコンプリメント(肯定的な言葉や態度で子供をサポートする)を活用し、子供の存在や言動に対して積極的に肯定的なフィードバックを行います。

2.2. 株式会社スダチのアプローチ

 株式会社スダチは、不登校支援サポートを行う企業として最近注目を集めています。このアプローチでは、学校に再登校することが子供にとってベター選択肢であるという考え方をしています。この主張については、YouTubeを直接参照していただきたいです[2]。実際の数字としては、平均して再登校までの期間は17日で、最短1日、最長65日とされています。そして、90%以上の子どもたちが再投稿していると言っています。株式会社スダチの方法では、親御さんへのコーチングを重要視し、愛情の伝え方や子どもへの接し方を科学的根拠に基づいて学ぶことを推奨しています。

3. やる気が出るまで待つという方法

 一方で、積極的な介入はせず、子どものやる気が出るまで待つという考え方もある。はるか先生はこれまで、どちらかと言うと1の立場であったが、学校に再登校することが最適ではない子どももいるはずなので、このアプローチについても理解を深めようとして、調査を行った。具体的には、不登校コンサルタントのランさんの「子どもが不登校になっちゃった![3]」という本について内容を紹介しています。
 この本では、色んなストレスの積み重ねが不登校の背景にあると見なし、これを解消することが重要としています。子供がストレスから解放され、心身ともに回復することで、自然と学校への関心や意欲が戻るという考え方です。そのためには、家を子供がリラックスできる環境にすることで、子どもにエネルギーが溜まっていくと主張しています。
 エネルギーの正体自体は、明確には分からないものの、この本では不登校の回復のステップとして、7つのステップを紹介しています。そのベースとなるロジックは、マズローの欲求5段階説です。これを徐々に満たしていくので時間がかかるし、実際に紹介されている事例では2-3年で登校し始めたという話が多いです。
 この考え方は、長い目で見ることで親御さんの心が、少し楽になる部分があるということ。そして、何よりも不登校は悪いことだっていう、心理的に追い詰められている子どもや親御さんにとっては、すごく救いになる考え方だと捉えています。

4. 2つのアプローチに対するはるか先生の考え

 これまで、はるか先生は「やる気が出るものを待つ」という方法には反対でした。しかし、実際に、子どもの表情がなくなっていくという話を聞いた時、積極的に介入することで溝を深めるよりは、積極的に介入しないという方法もベターだと考えるようになりました。
 ただ、長期的に待つという方法でも、やれることはあると考えています。その一つが小さなコンプリメントの積み重ね。最初から学校に行こうっていう目標は高すぎるので、最初は「朝おはようって言って起きよう」、「朝ごはんは食べよう」など、その子が絶対にできるところからスタートしていくのが良いと、はるか先生は考えています。また、こういう時は専門家に相談するというのも大切な手段です。

5. 参考資料

[1] 森田, “不登校は1日3分の働きかけで99%解決する", リーブル出版, 2011, https://www.livre.jp/books/newbooks/sentence/1062
[2] 株式会社スダチ, “不登校解決TV”, https://www.youtube.com/channel/UCS9bxNui_qlPV9S1--tIh2w
[3] ラン, “子どもが不登校になっちゃった!”,  すばる舎, 2022, https://www.subarusya.jp/book/b598505.html

さいごに:Japan Podcast Awards大賞受賞とクラウドファンディング挑戦

「第5回 Japan Podcast Awards大賞」受賞、おめでとうございます!

https://www.japanpodcastawards.com/index.html

ついに、二人の夢である「無料」のフリースクール設立も始まっています!2024年4月30日までクラファン挑戦しているので、応援してみたい方は是非ご覧ください!