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活かし方。活かされ方。

ここ一カ月は新緑で気持ちの良い季節ともあり、週末は毎週のようにイベント出店をしておりました。とはいっても妻による子ども服販売がほとんどで、自分は一度だけ写真館出店を。

この季節になると至るところでマルシェイベントや音楽フェスだったり、SNSのタイムラインはとても盛り上がってます。我が家も昨年まではお客さんとして遊びにいってた訳ですが、今年は出る側に回って、ちょっとしたチャレンジの年になっている。疲労感はあるけどその分充実感があって、なんとも楽しい日々です。自分たちが動いたら動いた分だけきちんと対価は返ってきていて、当然販売の利益もそうだけど、そこで出会った人たちとの時間は何よりも変え難い。
お客さんと他の出店者さんも含めて、SNSだけの繋がりだったのが野外出店で突然、対面でコミュニケーションを取ることは戸惑いやびっくりする事も多々あるけど、刺激的で、実際いい事ばかりである。やっぱり対面で話す事は大切だなぁと改めて思う。

先日写真館として出店させてもらった三重県津市での「庭の市」は、以前自分がマルシェイベントを主催をした事もあったゆかりある場所で、今回急ではあったけど呼んでもらう事ができた。お庭の持ち主である庭師「庭真さん」とのファーストコンタクトは、庭の市第一回目が行われた時に客として遊びにいき、そこで見た〝庭の在り方〟みたいなモノに感銘を受けて、それをすぐにnoteへ書いた。そしたらどなたかを経由して庭真さんがその記事を呼んでくださり、メッセージをやり取りする事ができたのだった。
文章が得意でなくても、言語化する事の大切さを身に染みて感じた瞬間だった。まさかご本人に届くなんて、全く想像してなかったから。

そんなきっかけを経て、本家のイベントに呼んでくださった事はとても光栄だった。だけど今回は準備がギリギリだった事もあってか、撮影件数が思うように伸びず…。まあ、仕方がない。
そんな中でも撮らせていただいた方には、納品したらとても喜んでもらえる事ができた。返信メールの文面だけでも、それはもう嬉しかった。出店して良かったと、一安心した瞬間だった。

…という事もあり、自分はこの日全然忙しくなくて(笑)、結局、全員とまではいかなかったけど、せっかくだったので出店者さんの記念写真を撮らせてもらった。すごく素敵な方ばかりでしたので。

出店側にいると、他の出店者さんと会話するのも楽しみの一つでもあって、刺激を貰う事ができる。話せばわかるんですが、本当に皆んな頑張ってる。青空の下、素敵な場所でお店を構え接客してる姿はとても格好良くて眩しく見えるけど、影では皆んな並々ならぬ努力をされてます。前夜は寝ずに準備されてる方もいるくらいだ。

出店の目的な皆んな様々あるようだけど、いつかお店を開業したい。だったり、目標がはっきりしている人がとても多い印象も。その為に、もっと自身の作品や商品を、より多くの人に知ってもらいたい。という想いは皆んな共通した部分でもあって、それは我が家も同じ想いだった。何か力になれればなぁとも感じたりした。

少し逸れますが、先週知り合えた陶芸作家さんと話しをして感じた事が、自身の作品の良さ、モノづくりに対する想いを、伝えて発信していくのが苦手だという方が多い印象を持った。秘めた想いはとても強いのに。

これくらいでいい。発信はほどほどでいい。

と言われてしまえばそれまでなんだけど、多くの人に自身の作品を知ってもらおうとするにはやはり、発信して、言葉にして伝えていかなければならない。
写真もそうだけど、フォトグラファーとして成長したければ、自分が撮った写真がとにかく多くの人の目に触れる事がとても大切だと思ってる。だから可能な限り自分は、写真展なんかももっとチャンスがあればやっていきたい。

そんな事もあって、ここぞと自身の作品をもっと沢山の人に伝えたい!発信したい!という「生産者」の方々。私に写真でお手伝いできる事があればご連絡ください。後押しができればと思ってます。特に地方で活動されてるかた。

写真屋さんの活かし方、活かされ方。みたいな事は、もっと可視化されてもいいのでは?と思っていて、写真は物事を伝えるべき必要最低限のツールですし、写真を撮る目的があるとすれば、一つは、思い出を記録する写真。ともう一つは、その物事を一人でも多くの人に伝えたい写真。自分は大きくこの二つがあると感じてます。今回の事は後者に当てはまりますね。写真屋はもっと生産者の方々と、密接な関係になってもいいと思うんです。

決してスケールの大きな話しでもなければ、大袈裟でもなく珍しい事でもなくって、そんな当たり前な事を、確実に丁寧に実現、実行してる作家さんや職人さんって、なかなかいないんです。というよりも、ただご縁がこれまで無いだけなのかもしれません。

生まれ育った地元の土地で、想いを持ってモノづくりをされてる方は、なんだか応援したくなります。

写真屋さんを、どうぞ心置きなく活かしてください。って話しでした。


「庭の市」のその他写真はこちらへ載せてます。良ければご覧下さい。→ @hayashikensuke

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