【孫子の兵法・その10】 非情とも言える心理戦は、日本人の苦手とするところだからこそ、むしろ知らねばならない。
「裏をかく心理操作」である「詭道」についての説明が続きます。
相手から手を出させよ
相手が欲するエサをちらつかせて、相手から手を出させるやり方です。わざと弱点を作っておいて「これなら勝てる」と思わせ、そこへ敵の攻撃を誘導する方法でもあります。
(勝てる)チャンスを待て
それから、「混乱していればそれに乗じて奪い取れ」ば良く、敵が「充実しているときは防備に努め」ひたすら隠忍自重し、敵が「強ければ真っ向からの戦いを避け」てチャンスを待てばいいのです。21世紀の国際政治においても、本当にこの通りに展開していることがよく分かります。
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