夏の終わりには

こんにちは。早瀬くもりです。
わたしは1年間休学をして、岩手県のど田舎にプチ移住、シェアハウスで暮らしています。

今回は、恋について書きます。

わたしは、今、恋をしています。
静岡県の大学を離れて、岩手県に移住してから、やっと自分の気持ちを認められるようになりました。
でも、何をするにも集中出来ないくらい、頭の中を埋め尽くしていました。最初の頃は理由もなく「寂しい、静岡に帰りたい」と言って、みんなを困らせました。

「こんなのもう嫌だ！いっそのこと早く振られてしまいたい！」とハウスメイトに言うと

「なんでそんな特攻隊みたいなん？」

とコテコテの関西弁で、最高のコメントをくれました。あれはめちゃ面白かった。

でも、わたしの好きな人もそうでした。
出会ってすぐの頃、彼は友達の女の子に恋をしていました。

初めて一緒に居酒屋さんに行った日、その場にいた5.6人が見守る中で、

「電話したい」

なんで？

「好きだから」

とLINEで告白をしていました。

今日でおしまいにしようと思っていたらしい。
ぼろぼろ泣いていました。
男の子ってこんなに恋愛で泣くんだ、
人を本気で好きになるってこういうことなのか、と思いました。びっくりしました。
ものすごく綺麗なものを見た気がしました。

わたしは、彼にめちゃくちゃに憧れていました。
泣けるような恋をしてみたい、
あの日からずっとそう思っていました。

今なら彼の気持ちが痛いほどわかります。
目標は叶いました。
わたしももう、終わりにしたい。

岩手県での暮らしは、8月末に終わります。
昨日、申し込んでいたインターンの合格通知が届きました。10月から12月の末まで、島根県での住み込みインターンに参加します。

どうしたって一緒にいられないし、次に会ってすぐに冷めてしまうかもしれない自分の恋愛経験の浅さが怖い。

「寂しい」って言ったら、「待ってます」って言ってくれる人です。
会いたいって言われると会いたくなくなってしまう、天邪鬼なわたしには最高の言葉でした。
何回も言わせてしまった、だからもうこれ以上は優しさに甘えたくありません。

わたしは、今は、ここでの暮らしに集中したい。
残り30日を切りました、そばにいる人たちのことをめちゃくちゃに大事にしたいのです。みんなのことをちゃんと見て、ちゃんと話して、全部覚えておきたい。
彼が入り込む余地なんか無くしたい。

今日は憧れの人と旅行に行って、全てが心地よかったし、昨日食べた晩ごはんも猛烈に美味しかった。彼がわたしを好きにならないこと以外、全部が幸せだから、もう手放せそうな気がします。

帰りの車内で、これを書くって決めていました。
昨日も一昨日も、電話しようと思っていたけど、結局かけられなかった。
本人にどう伝えて、どうしたいかもわからなかった。

わたしには、ここに書くことしか出来ないと思いました。
恋とか好きな人とか、そんな小っ恥ずかしい言葉なんて出来れば使いたくないし、今後一生使うことがないと思っていたものです。自分でもびっくり！なんかよかった！！

ここまで読んでくださりありがとうございます。
わたしが勝手に初めて、勝手にやめた恋の話でした。これ本人に気づかれてたら、後でウイスキー奢ります、ガチ。